2009年03月07日

信用

 三年近く、親しくしている人がいました。最初の頃は、月に数回ほど、ここしばらくは少々縁遠くなったものの、月一くらいで飲みに行く仲でした。
 先日も飲みに行き、いろいろ話したのですが、翌日に届いたメールを見て一瞬固まりました。そこには、「昨日の話、○○さんに電話で伝えといたよ」とあったのです。
 その相手は、共通の知人なのですが、私にとっては親しいどころか、むしろその逆です。しかも、そのような人間関係である事は、何度も話していたのです。
 その飲み会では、別に悪口を言っていたわけでもないですし、伝えられて困るような事も話してはいません。したがって、何か実害があったわけではありません。とはいえ、仮に言いたくなったとしても、普通は、電話する前に事前に確認くらいするとしたものでしょう。

 しかも、抗議のメールをしたところ、しばらくしたら、本人でなく、「○○さん」から連絡が入りました。どうやら、フォローの電話を向こうに入れたようです。気を遣ったつもりなのでしょうが、こちらにとっては、より一層困ります。
 悪意がないことは分かっています。しかし、これでは、もはやこの人を信用することはできません。今の仕事に就くことも含め、三年間、かなり世話になった人ではあります。しかし、その恩と信用は別問題です。表面上の付き合いはできても、腹を割った話は二度とできないでしょう。
 それにしても、電話一本で、三年近い人間関係が、一瞬で終わってしまうわけです。我が事ながら、「信用を失う」という事は怖いものだと思いました。
 同時に、たとえ、少々他の所で損をしても、信用してくれて大切な話をしてくれる人を裏切るような真似だけはすまい、と強く思いました。

2009年03月07日 23:06