2009年01月31日

見当外れの「対策」

 日本人の関取が、大麻使用の現行犯で逮捕された、という事件がありました。昨年、ロシア人力士三人が大麻使用疑惑で解雇されたとき、マスコミは、あたかも「外国人力士」である事が原因であるかのような記事を書いていました。。
 さらに、相撲協会が作った「再発防止委員会」なる集団も、この事件の「対策」として、「外国人だけ、研修期間を伸ばす」などと見当外れの「提言」をしていました。
 それらの記事をどう読んでも「外国人だから大麻」という事を論理的に書かれてはいませんでした。そして、今回の件で改めてその記事や「委員会の提言」が稚拙かつ感情的だった事が実証された形になったわけです。

 悪名高い横綱審議委員会もそうですが、なんでこう相撲界の周辺にいる連中は、見当違いな事ばかり書いたり言うのだろうか、と不思議に思います。そのうえ、言ったり書いたりしたことが誤りだと明確になっても、何ら態度を改めないのですから、呆れるよりありません。
 子供の頃は相撲は大好きでしたし、今でも嫌いではありません。しかし、これらの低俗な雑音を見聞きするたびに、相撲について考える事自体が嫌になります。
 今場所こそは「朝青龍ブーム」に沸いたわけですが、相撲界は長期低落傾向にあります。もちろん、リンチ殺人や大麻吸引など、最大の原因は相撲界そのものにあります。とはいえ、これら周囲の「雑音」も相撲に対して悪影響を及ぼしているのでは、と思わざるをえません。
 協会自体はもちろんですが、これらの周囲についても、早く「膿」を出して欲しいものだと思いました。

2009年01月31日 23:16