2008年12月19日

漫画を体験できる菓子

[ 漫画 ]

 セブンイレブンに行ったら、「うる星やつら」の絵が描かれた菓子が売られていました。この会社は「サンデー・マガジン創刊50周年」とタイアップしており、以前から両誌の作品を題材にした商品を販売しています。
 最初に見たときは、「また適当な商品に絵だけつけて、中にカードを入れたタイアップ物だな」と思いました。しかし、何の気無しに見たところ、驚きました。

 菓子は「激辛コーンスナック」で星の形をしています。これは、「うる星やつら」の作中で何度も出てきた、「ラム特製のお菓子」です。そして、あたるがそれを食べると、あまりの辛さに、口が腫れてしまいます。
 確かに、一度ならず出てきたネタではあります。とはいえ、「うる星やつら」の中では、どちらかと言えば「知る人ぞ知る」みたいなネタです。にも関わらず、それを商品化するという発想には驚かされました。企画者はかなり濃いファンに違いありません。
 というわけで、「激辛物」は苦手であるにも関わらず、購入してしまいました。実際に食べたところ、本当にただ「辛いだけ」でした。食べ終えてしばらくしましたが、いまだに舌のみならず、後頭部のしびれもおさまりません。
 はっきり言って、食べ物としてはプラスの評価は全然できませんでした。しかし、「ラムの作った菓子を食べて、口を腫らせた、あたる」の気分を体感する、という点においては、最高の商品でした。コスプレとかには興味はないのですが、やる人が言う「キャラになりきる楽しさ」とはこのようなものだろうか、と思ったほどでした。
 他人には絶対勧められない商品ですが、作り手のこだわりには心底感心させられました。次はぜひ、もう一つのサンデー史上に残る名作である「神聖モテモテ王国」のファン向けに「知る人ぞ知る商品」を作ってもらいたいものだと思いました。

2008年12月19日 00:14