2008年12月13日

千葉マリン初のマスターズリーグを観戦

 千葉マリンスタジアムでマスターズリーグの東京ドリームス対名古屋エイティサーデーズが開催されました。数年前に一駅隣の新習志野で開催されて以来の、千葉でのマスターズリーグで、この球場で行なわれるのは初めてです。
 冬に屋外球場で野球を見るのは初めてなので、寒さが心配でしたが、幸い、天気が良く、日差しが出ている間は汗ばむほどの陽気でした。
 球場外には屋台も何軒か出ており、その中に、交流戦の対横浜の時などに出る「復刻版・川崎球場の肉うどん」の販売もありました。これまで買ったことはなかったのですが、これほどマスターズリーグにふさわしい食べ物もないという事もあり、購入しました。味は好みではなかったのですが、雰囲気を楽しむ事はできました。
 試合前に、まず両チームの選手が、なぜかアニメ「デビルマン」の歌にあわせて登場し、整列しました。千葉OBの初芝選手が登場した時は一番拍手が大きくなっていました。同様に、垣内選手が登場した時もかなりの拍手でした。一方、10年ほど前に千葉で監督をやっていた近藤昭仁コーチが登場した時は、全体の中でも一番少ない拍手でした。

 試合開始前には、少女アイドルの始球式がありました。登場前に一塁側ベンチにいたのですが、そこで、村田兆治投手が、そのアイドルに投球フォームの指導をしていました。
 先発は東京が71歳の若生投手で、名古屋が小野投手でした。若生投手は1死から走者を出した物の、四番の斎藤選手を併殺に打ち取り、無失点に抑えました。
 東京はそこから細かく投手をつないでいきます。3回には尾崎行雄投手が一人だけ投げたりしていました。そしてともに安打は出るものの、走者が帰ることはなく、0対0のまま4回を終えます。
 試合が動いたのは5回表で、この回から登板の遠藤一彦投手を打って名古屋が先制します。しかしその裏に東京は、二番手の星野秀投手から、鈴木健選手の安打を皮切りに、本西選手の適時打で追いつくと、続く駒田選手の適時打で逆転に成功します。
 続く6回は村田兆治投手が登板します。毎度ながらシャッター音が響く中で投げますが、いきなり川又選手に二塁打を打たれます。今日の村田投手は140kmを連発し、二年ぶりともなる141kmも出します。しかしながら、その後も四球と安打で走者を出し、1死満塁とします。その中では、際どい球をボールと判定されてマウンドに地面を叩いて悔しさを表現するような場面もありました。
 満塁となって開き直った村田投手は、振りかぶって投げ、140kmの速球で見逃し三振を奪って2死とします。続く前原選手に対し、2-3としますが、相変らず振りかぶって投げるため、構えると同時に走者がスタートし、投げ終える頃には一塁走者は二塁近くまで行っいました。そして、前原選手が左前に弾き返し、三塁走者はもちろん、二塁走者も生還して逆転。そしてスタートを切っていた一塁走者も本塁を狙いますが、これはタッチアウトになりました。セーフだったら、マスターズリーグにおいて「単打で一塁走者が生還」という記録が達成されるところでした。
 そのまま1点差で迎えた7回裏、東京は2死から本西選手が安打すると、駒田選手の飛球を外野手が取れず二塁打となり、2死ながら2・3塁と一打逆転の好機を迎えます。ここで打席に初芝選手が入ると、大島監督は何と敬遠を指示。マスターズリーグ史上初との事でした。この策が成功し、名古屋はここを0点に抑えます。
 8回にも東京は先頭打者が安打すると、犠打で1死2塁とします。しかし、ここで期待の30代選手である鈴木健選手と垣内選手が倒れ、ここも追いつけません。
 そして9回表に東京は増本投手を投入しますがこれが誤算。いきなり三塁打で名古屋が好機を作ると、長嶋選手のあわや本塁打という適時二塁打でダメ押しし、さらに長打二本で3点を加えて6対2となりました。その裏は、前の回から登板の野中投手の前に2死から好機を作るも、最後は初芝選手が倒れて試合終了となりました。
 名古屋は初勝利、東京は3連敗となっています。観客数は推定8000人くらい、という感じでした。

 マスターズリーグをめぐる情勢は厳しく、今季は当初予定していた20試合のうち、10試合しか開催の目処がたっていない、との事です。世界的な経済後退もあってより大変だと思いますが、なんとか存続し続けてほしいものだと思いました。

2008年12月13日 23:52