2008年10月31日

手書きの航空券

[ 交通 ]

 福岡からの帰りにスカイマークに乗りました。ここは、とにかく経費削減主義の会社で、飛行中の飲物サービスがありません。しかし、飛行中に寝ていてもあれがくると目が覚めてしまう体質(?)の身としては、それがないため、到着まで熟睡できるここは自分向きだと思っており、乗れるときはここを選ぶようにしています。
 大手二社はICカードが進んでおり、ネットでチケットを取れば、手荷物預け場に行ってICカードをかざせば搭乗手続きは完了します。しかし、ここは経費節減主義のためか、昔ながらで一度紙の券を発行してもらう必要があります。

 したがって、カウンターに行ったところ、いきなり「システム調整のため、手書きの券になります」と言われました。どうやら発券システムが落っこちたようです。そして、係員さんは、不測の事態の割りには手慣れた動作で、私のクレジットカードと一覧表を照合し、手書きの航空券を発行してくれました。私が飛行機に乗り始めた頃は、既にコンピュータ発券が普通でしたので、生まれて初めてとなる手書きの航空券となりました。
 一応、コンピュータシステムに関わる仕事をしている身としては、もう少しシステムに対する予算を増やして、落ちにくくしてほしいものだ、とは思いました。とはいえ、このように高度にシステム化された時代に、手書きの券で飛行機に乗る、というのは貴重な体験だとも思いました。
 スカイマークの本年度決算は、障害による欠航多発と、燃料費高騰により赤字だとの事です。色々と大変だとは思いますが、当面は手書きの航空券で我慢するので、いつか成功し、大手二社を上回るシステムを構築して欲しいものです。
 なお、羽田で手荷物を受け取るとき、大手二社がセルフサービスにしている「荷物番号の照合」をスカイマークは係員がやっていました。可能性が低いとはいえ、リスクが高い荷物照合にはきちんと人手を割くという姿勢には好感を持てました。これについては、システム化が進歩しても、継続してほしいものだと思いました。

2008年10月31日 01:00