2008年10月17日

WBC監督騒動

 「WBC日本代表に星野氏」という記事が出ました。まあ、読売の会長氏は五輪での惨敗当初から氏を絶賛していました。ましてや、代表チームの勝利を犠牲にしてまで、タイガースやドラゴンズの主力選手をつぶして、読売の優勝に協力したのです。会長氏の圧力が強まるのも無理はありません。
 さらに、今季成績のふるわなかった監督を集めて行なった「有識者会議」なるものも、読売の会長氏と密接な関係のある自民党の「審議会政治」とそっくりの手法です。ついでに言うと、初めから結論が出ているあたりも、思い切り「審議会」なわけですが・・・。

 私は、五輪監督に決まった時点で、「まあ、五輪で決勝に残れなければWBCの監督はないだろう」と期待し、実際に四位に終わった時点で一安心したものでした。今にして思えば、楽観しすぎていたわけで、その不明さを恥じるよりありません。
 唯一の救いは、正式決定が28日頃である、という事です。今回の報道も、五輪惨敗直後と同様、「観測気球」的な意味合いがあると思われます。あの時のように、世論が「星野WBC監督」に総スカン、という状態になれば、最悪の事態は免れるかもしれません。
 現状を見ると、それもかすかな希望でしかないわけです。しかしながら、来年三月の楽しみを始まる前から奪われるのも嫌なので、自分でも出来る限りの「反対行動」をしたいものだ、などと思っています。

 それにしても、この件に関するマスコミの報道には呆れるよりありません。特に「現役監督は難しい、という結論が出た。ならば、国際経験がある星野氏が有力になるのは自然の流れ」などという、論理性のかけらもない文章を読んだときは、その論理性の低さに、別の意味で感心させられました。
 書いている記者も仕事とはいえ、こんな文章を書いていて恥ずかしくないのだろうか、などとすら思ってしまいました。

2008年10月17日 01:28