2008年10月08日

パリーグレギュラーシーズン終了

 王監督最後の試合となった、東北-福岡戦が仙台で行なわれました。これが今季パリーグレギュラーシーズン最終となった試合は、ともに64勝76敗3分同士という「最下位決定戦」でした。こういう最終戦もかなり珍しいのではないでしょうか。
 試合のほうは田中投手と杉内投手の先発で投手戦に。ともに走者は出すものの、ともに二桁奪三振、という展開で0対0でともに「完封」します。
 延長に入り、福岡は10・11回と1死2塁としますが勝ち越せません。一方の東北も11回裏、馬原投手相手に1死2塁とし、勝負強い高須選手が代打で出るも内野ゴロに。続くフェルナンデス選手もいい当たりを放ちますが、右翼手の真っ正面となり、ついに12回に突入します。

 12回表に、福岡は死球と四球で1死1・2塁と、またもや得点圏に走者を進めます。しかし、ここで松中選手が初球を打つも、二塁ゴロ併殺となり得点できず。この時点で、王監督は最後の試合を白星で飾る事ができなくなりました。
 その裏、まだ引分けだったら福岡は5位だったのですが、前の回から続投の馬原投手が、先頭の草野選手に二塁打されると、続く山崎武選手の打球も左翼手の脇を破り、東北が1対0でサヨナラ勝ち。最終戦で5位になりました。一方、福岡はまさかの最下位となってしまっています。観客数は満員となる2万719人でした。

 試合終了後はまず、野村監督による王監督への花束贈呈がありました。満員のスタンドも、双方のファンが、王監督への感謝の横断幕やプラカードを掲げていました。当然とはいえ、改めて王監督の人気の高さを感じることができました。
 その後、野村監督および引退する小倉投手の挨拶がありました。東北の本拠地最終戦は毎年生中継で見ており、昨年の吉田豊彦コーチ・関川コーチ、一昨年の野村コーチと、三年連続でグランドでの引退会見を見たことになります。
 これでパリーグはレギュラーシーズンを全て終了。それにしても、福岡が最下位になるとは思いませんでした。最後は、4位と5位の間だけは差が開きましたが、ちょっとした流れ次第では、AクラスとBクラスが全て入れ替わっていてもおかしくないペナントレースだったと思います。このあたり、二年連続でAクラスとBクラスが同じで、しかもAクラス三球団の四番がいずれもBクラス三球団から来た選手、というセリーグとは対照的だと思いました。
 もちろん、これからCSさらには日本シリーズ、アジアシリーズが始まるわけですが、千葉を含めたBクラス三球団にとっては、既に来期に向けての戦いが始まっているわけです。それぞれ頑張って、来期はぜひとも挽回してほしいものです。

2008年10月08日 00:20