2008年10月02日

序盤の大量失点で4位が決まる

 千葉で行なわれた千葉-埼玉は渡辺俊介投手と涌井投手が先発。打順は、一昨日とほぼ同じオーダーでした。
 渡辺俊投手は、初回は2死から安打されたものの、盗塁失敗もあって三人で抑えます。
 ところが、続く2回に先頭打者に安打されると、中村選手に46号2ランを喫して先制されます。さらに1死後に連続バント安打され、四球で満塁とした後、片岡選手の適時打で追加点を奪われると、続く栗山選手に満塁本塁打を喫し、合計7失点。この回途中で降板となってしまいました。
 一方、この時点で北海道-東北は北海道が序盤で大量点を取ってリード。CS進出のためには逆転勝ちするよりなくなりました。

 その裏、千葉も1点を返しますが、4回に継投陣が打たれて2点を追加されます。その裏、本塁打が2本出ますが、いずれもソロで、2点しか返せません。
 さらに5回は4連続安打で2点を返して4点差とし、なお無死2・3塁とします。しかし、ここで前の回で本塁打を放った橋本選手とサブロー選手が倒れるなど、ここも2点止まり。点差を詰めることができません。
 5回以降は継投陣が追加点を許しません。しかし、7回の無死1塁、8回の1死二塁を活かせず、4点差のまま最終回に入ります。
 9回に出した走者二人を、川崎投手と荻野投手という勝ちパターンの継投で抑え、何とか最終回裏に望みをたくします。
 そして埼玉はセーブがつかない場面ながらグラマン投手が登板。対して先頭の西岡選手はバント安打を見せ、送球がそれたため、一気に二塁に進みます。
 さらに、この時にグラマン投手が故障し、急遽、谷中投手が救援します。対して、本日三安打している早川選手が三振に打ち取られ、福浦選手も二塁ゴロに倒れます。そして、里崎選手の死球で2死1・3塁としますが、最後はズレータ選手が三振に打ち取られて試合終了。ほぼ同時に北海道が勝ったため、CS進出が断たれ、4位決定となりました。観客数は2万4千7百人ほどでした。

 というわけで、142試合目で今季の順位が決まりました。とにかく、今季は怪我人が多い一年でした。特に野手陣では、規定打席に達したのが西岡選手と大松選手の二人のみ。その西岡選手も、シーズン途中さらには五輪で足を痛め、最後の当たりは、足をひきずって出場していました。
 ただ、怪我人の多さを「不運」で片付けるわけにもいきません。事故と言える怪我は、橋本選手の本塁激突・今江選手の死球・根元選手の練習時での打球当てくらいでしょう。にも関わらず、これだけの怪我人が出た、というのは、トレーニングや管理体制に問題があるのでは、と思えてきます。
 また、防御率リーグ最下位が示すように、投手陣もかなりの不振でした。ちなみに、失点のリーグワースト3を千葉勢で独占しています。立て直しは急務でしょう。
 なお、本日、六人の選手に戦力外通告がありましたが、いずれも高卒投手で、半数はまだ20台前半でした。特に、柳田選手はドラフト1位でまだ二年目です。しかも、入団時に投手と野手をともににやらせて、野手一本に決めた直後の戦力外通告でした。このような状況を見ると、高卒選手のスカウト並びに育成体制に問題があるのでは、とも思えてきます。
 ただ一方で、今季チーム唯一のタイトルである最多ホールドを確定させた川崎投手に、現時点で29セーブの荻野投手と、救援陣においては、戦力離脱の穴が見事に埋まりました。
 また、高卒新人の唐川投手も、研究されてからは勝てませんでしたが、5勝を挙げました。また、ダルビッシュ投手に投げ勝ってプロ初勝利を挙げた大嶺投手など、大物新人達が、来期に期待できる実績を挙げています。
 それらの選手を伸ばしつつ、ベテラン投手の復調とあわせて、安定した投手陣を築き、また故障者を減らして、来期は優勝を争ってもらいたいと思います。

2008年10月02日 00:39