2008年08月11日

金髪の案山子

 出張の関係で、浜松-豊橋間を在来線で移動しました。沿線には田んぼがあり、案山子が何本も立っていました。
 案山子というと、頭に笠をかぶっているか、もしくは手ぬぐいを巻いている、というのが、小さい頃から持っている「標準髪型」です。しかし、今日見た案山子は、いずれも違う頭の型をしていました。
 だいたいの案山子は金髪で、たまに茶髪も混ざっています。不思議に思ってよく見たところ、顔はいずれもマネキン人形のものでした。そのお古(?)を案山子として再利用しているのです。
 かなり多くの人が髪を染めるようになった結果、笠や手ぬぐいをかぶった頭よりも、金髪や茶髪のほうが、鳥が人間と誤認してくれるようになった、という事なのでしょうか。
 案山子というと、歌にもあるように、「じっと、存在し続ける存在」な訳です。にもかかわらず、時代の流れに影響される、という事に面白さを感じました。

2008年08月11日 22:14