2008年08月02日

球宴と五輪野球雑感

 オールスター初戦は、セリーグが1点リードで迎えた8回に藤川投手を出し、9回に久保田投手を出すという、普段と逆の起用をしたところ、見事(?)失敗し、パリーグが松中選手の代打適時打で追いつくと、続く山崎武選手が代打サヨナラ打を放って久々のオールスター勝利を果たしました。
 なお、その前にセリーグが逆転した場面では、二塁に入った西岡選手と、三塁に入った中島選手にそれぞれ、らしからぬ守備が出て安打を許す、という場面がありました。
 久保田投手の抑えにしろ、西岡選手の二塁にしろ、確かに数年前は普通に行なわれていました。しかし、それぞれ、中継ぎ・遊撃に固定して二年くらい経ちます。「昔とった杵柄」とはいえ、やはりしばらくやっていない場所での仕事は大変だろうと思いました。

 第2戦は、代役出場の大松選手が3回に同点本塁打、5回にも二打席連続となる本塁打を放ちます。しかし、4回から登板して2点を取られていた成瀬投手が、5回に打ち込まれて6失点と打ち込まれ、それで試合は決まりました。合計被安打11はオールスターワースト記録とのこと。
 春先は点は取られていないものの、白星がつかなかった、という感じでしたが、最近は防御率も上がり、不振が本格的(?)になりつつあるようで、かなり不安です。
 なお、セリーグは2試合目も久保田投手と藤川投手が登板。この日は投げる順番は本来通りでした。ちなみに、両リーグあわせて22投手が出た中、連投したのはこの二人のみでした。

 さて、五輪が近い事もあり、放送の随所に五輪の話題が挿入されていました。特に、第2試合では解説に五輪打撃コーチの田淵氏が来ており、その類の話ばかりをしていました。なお、ゲスト解説として、東北の野村監督も来ていたのですが、野村監督から田淵氏に話をふる事はほとんどありませんでした。
 特に、東北の田中投手が放送席に来た時は、野村監督が「五輪から帰ってたら頑張ってくれ」と言うと、その場で田淵氏が「五輪でも」と反撃(?)する場面もありました。
 その五輪ですが、第2戦で打ち込まれた成瀬投手を初め、選ばれた選手の中に本調子でない人が少なからずいます。また、第1戦での西岡選手の二塁や、中島選手の三塁などは、いずれも五輪でも実現する可能性があるとのこと。これについてもかなり不安です。
 もっとも、日本一の経験がない星野監督に、監督・コーチのいずれでもロクな実績がない田淵氏が首脳陣なわけです。人選やコンバート(?)が不可解なのも当然かもしれません。
 さらに言うと、もし五輪で金メダルを取った場合、来年春に行なわれるWBCもこの体制で、などとなりかねません。もしそうなると、連覇がかなり難しくなります。そう考えると、このくらいの陣容・采配で銀か銅メダルくらいに止まっておいてくれたほうが、「本番」であるWBCのためにはむしろいいのかも、などとも思いました。

2008年08月02日 01:30