2008年07月05日

異常な○十代?

 電車で週刊誌の中吊り広告を見ていたら、少年による凶悪犯罪をネタに、「恐るべき十代」などという見出しがありました。
 確かに、凶悪犯罪は問題です。しかしながら、データだけを見れば、十代の少年による凶悪犯罪などは、定期的に発生しています。そして、この類の週刊誌はいつも、それを大袈裟に取り上げます。もちろん、これらの週刊誌がいくら記事にしても、十代による凶悪犯罪が減ることはありません。

 いずれにせよ、いくら大袈裟に書いても、所詮は「どの時代にでもある事」でしかないわけです。ついでに言うと、これは「無差別殺人事件」にも言えることなのですが・・・。
 それよりむしろ気になるのは、「介護に疲れた老人が、長年連れ添った配偶者を殺害する」という事件です。このような事が発生しだしたのは比較的最近です。しかも、衝動的なわけでもなく、悩んだ末に起きた悲劇です。
 しかしながら、これらの事件を調べて「異常な七・八十代」などと取り上げた週刊誌は見た記憶がありません。
 なぜ、そのような取捨選択が行なわれるのかのほうが、「十代の凶悪犯罪」などよりもずっと興味があります。

2008年07月05日 00:56