2008年05月23日

仏典

 昨晩、疲れすぎたせいか、なかなか眠れませんでした。こういう時は睡眠導入剤代わりに本を読むとしたものですが、今回、持ってきた本は、将棋の戦法書のみ。そんなの読んでいたら寝れるものも寝れなくなってしまいます。
 どうしようかと思って何の気なしにホテルの引き出しを開けたら、聖書と仏典が出てきました。聖書は子供の頃に親の影響である程度読んでいたので、仏典を読むことにしました。冒頭に書かれた仏陀の生涯を読みながら、手塚治虫氏の「ブッダ」と比べると・・・などとやっているうちに、自然と眠気が誘発されました。

 聖典を読んで10分程度で目的が達せられたわけです。かなりの御利益と言えるでしょう。
 ちなみに、産まれてすぐに「天上天下唯我独尊」などと言った、などという逸話は、その仏典には書かれていませんでした。やはり、ああいうのは、教祖を過度に持ち上げようとする後世の信者が勝手に作ったのだろうか、などと思いました。
 また、これは仏典にあった記載なのですが、出家直後に悪魔の誘惑があった、というくだりが、キリストのそれと酷似していたのも印象に残りました。偶然、東西の教祖の逸話が重なったのでしょうか。それとも、同じ元ネタから派生したのでしょうか。そんな事も含め、興味深く読めました。
 もちろん、これを機に、仏道に帰依する気になった、などという事はありませんでした。とはいえ、これも何かの縁なので、今後、泊ったホテルに仏典があったら読み続けてみようと思ったりもしました。

2008年05月23日 01:03