2008年03月25日

延長12回の激闘の末、サヨナラ負け

 今日は福岡での福岡-千葉の1試合のみ。昨日途中交代した里崎選手および、ズレータ選手が先発から外れました。オーティズ選手が三番でDHに、四番には大松選手が入りました。また、スタメン捕手は橋本選手で八番に、七番には堀選手が二塁で入りました。
 初回は5球で抑えた小野投手ですが、2回に四球二つなどで走者をため、田上選手に先制適時二塁打を打たれます。さらに続く3回にも松中選手の適時打と柴原選手の犠飛で追加点を挙げられ、3点差となります。

 一方、打線は新垣投手の前に五者連続三振を喫するなど、最初の一巡を完璧に抑えられます。しかしながら、3点を追う4回表、1死から早川選手が歩くと、大松選手が安打でつなぎ、サブロー選手の適時打で1点を返します。
 ところが、その裏、小野投手はレストビッチ選手に来日1号を喫し、再び3点差。これはかなり厳しい流れかと思いました。
 しかし、5回に簡単に2死を取られた後、新垣投手が乱れます。今江選手の安打の後、西岡選手と早川選手の連続三塁打で1点差に。さらにオーティズ選手がストレートの四球を選びます。新垣投手はこの回、今江選手の打席以降、被安打かボールのみ、という内容。たまらず交代となりました。
 二番手は左の三瀬投手でしたが、続く大松選手が適時打を放ち同点に。今後は左投手が先発の時の起用も増えるかもしれません。
 小野投手はその裏、1死1塁からの飛球に二死と勘違いした走者が戻れず併殺になる、という幸運もあって通算1000イニングを三人で終わらせます。しかし続く6回裏、2死2塁から田上選手を敬遠するも、途中出場の荒金選手に四球を出して満塁とし、ここで降板になりました。
 ここで登板したのは、昨日18年ぶりのセーブを挙げた高木投手。ここも川崎選手を抑え、勝ち越しを許しません。
 千葉打線は8回、1死からサブロー選手が四球を選ぶと、続く福浦選手に今季初安打が出て1死1・3塁と勝ち越し機を作りますが、堀選手が併殺で倒れます。
 高木投手が7回も抑えた後は、荻野投手が登板。9回に2死2塁とサヨナラ機を作られますが、松中選手を抑えて凌ぎました。
 そして今季初の延長戦となった10回表、前の回から登板のガトームソン投手に対し、早川選手とオーティズ選手の連続二塁打で、ついにこの試合初のリードを奪います。しかし、なお続く無死2塁の追加点機はガトームソン投手に踏ん張られ、1点リードに止まります。
 その裏、昨日はシコースキー投手でしたが、今日はアブレイユ投手が「抑え」で登板。しかし、先頭の柴原選手に安打されると、続く松田選手の犠打が、ちょうど一塁と走者の間に転がり、これが失策を誘って無死2・3塁と一打逆転サヨナラの危機になってしまいます。
 そして、レストビッチ選手は抑えたものの、田上選手に同点適時打を喫します。しかしなお続く1死1・3塁のサヨナラ機は、アブレイユ投手が凌ぎました。
 11回表に今江選手が四球を選び、盗塁で2死2塁に。ここで打席に入った早川選手は本塁打が出ればサイクル安打となります。とはいえ、局面が局面なので、もちろん一発など狙わず、粘ってフルカウントにした後、外野の間を抜くような当たりを放ちます。しかし、惜しくも追いつかれ、ここでの勝ち越しはなりません。なお、この回、橋本選手の代打で里崎選手が出ましたが、守備にはつかずに代わって田中雅選手が一軍初となるマスクをかぶりました。いまだに発表はないのですが、どこを痛めているのか心配です。
 11回裏は小宮山投手が二番からの打順を三人で抑えます。そして12回表には、開幕戦で初登板初勝利の久米投手が登板。先頭のオーティズ選手が安打を放ち、さらに犠打と敬遠で2死1・2塁に。ここで満を持してズレータ選手が代打で登場しますが、三振に打ち取られます。
 そして12回裏も小宮山投手が続投。先頭の柴原選手に粘られて歩かれると、犠打などで2死2塁に。ここでここまで二打点の田上選手に打席が回りますが、ここは勝負に。しかし結果的にはこれが失敗で、右越のサヨナラ二塁打となりました。
 実は捕手が座ったとき、解説の柳田氏は「これは福岡にとって有難い」と言っていました。それが当たったわけですが、その後、自分の「予言」を誇ることなく、「結果論ですが、敬遠が良かった」と控えめに言っていました。なかなか謙虚な人です。ちなみに、以前からバレンタイン監督の采配にケチをつけることが好きな高木豊氏は、ここぞとばかりに「なぜ敬遠しなかったのだ」と結果論を言い続けていました。
 確かに、敬遠もある場面です。ただ、中軸ならともかく八番なわけです。実際、6回に田上選手を敬遠した時は、もう一人出してしまい、2死満塁で川崎選手、という場面になりました。それを考えれば、勝負という判断がそれほどおかしいとは思えないのですが・・・。
 というわけで、田上選手は先制打・同点打・サヨナラ打の3打点でした。開幕三連戦ではスタメンから外れましたが、これで正捕手争いで一歩抜き出たと言えるでしょう。福岡は開幕四連勝でうち三つがサヨナラ勝ち。久米投手はまだ大学の卒業式も終えていないのに、早くもプロ2勝目を挙げています。
 観客数は2万5千8百人ほど。実数発表になってから、福岡での千葉戦で観客数が3万人を切ったのは記憶にありません。ある意味、記録的な不入りと言えるでしょう。開幕シリーズ明けの月曜なだけに、試合があると思っていなかった人が多かったのでしょうか。

2008年03月25日 00:16