2008年03月24日

互換性

 今の職場は、MicrosoftOfficeの2007と2003が混在しています。2007では、10年ぶりにファイル形式の下位互換ができなくなっています。そこで、2007で普通に作った文書や表を送ったら、2003の人には読めない、という現象が少なからず発生しています。
 もちろん、2007で作ったデータを保存する際に、下位互換のあるバージョンにすれば済む話ではあります。とはいえ、ほとんどの人がOffice97以降しか使ったことのないわけで、そのような「同じExcelなのに、開いたり開かなかったりする」という概念を持つこと自体が難しいわけです。

 さらに言うと、2007になって操作メニューが抜本的に変わっており、それに馴染むだけで一苦労なのに、ましてやそこから、「下位互換での保存」まで覚えなければならないとなると、利用者としてはさらに面倒さが増すわけです。
 というわけで、何とかならんもんかと調べていたら、Microsoftが、2003にインストールすると、2007形式を読めるようになる「互換機能パック」を配布している事を知りました。
 ただ、インストールするのはいろいろと面倒そうです。パッチを当てるのに慣れている人にとっては楽な作業でしょうが、普通の利用者が使うのは大変そうです。
 あれだけ高い金を取ってOfficeを売っているわけです。こんな時くらい、下位バージョンユーザに対し、もっと分かりやすい告知をすべきでは、と思いました。対処についても、簡単な手続きでCD-ROMを提供する方法を選択肢に入れてもいいのではないでしょうか。
 Yahoo!を買う金があるなら、まずは、そのような既存顧客へのサービスに経費をかけるべきなのでは、と強く思った次第です。

2008年03月24日 00:46