2007年09月28日

今更になって大きく報道しても・・・

 今更になって7月に発生した「稽古場で序の口力士が不審死」が、警察が立件した事により、大きく報道されています。この事件は、発表当時から「しごき」が原因かと思われていましたが、各マスコミは、事故死程度の扱いでしか取り上げていませんでした。
 その一方で、場所後のモンゴルで三日前まで本場所で相撲を取っていた朝青龍関が国の要請でサッカーイベントに出演したら、何かとんでもない大事件であるかのように大々的に報道。本人の行動はもちろん、朝青龍関の診察をした医師の情報、などというどうでもいい事まで大事件のごとく報じていました。
 同じ相撲界で、かたや人の死ぬ事件が発生しているにも関わらず、どう考えても「人命」よりは重要度のない「イベント出演」を大きく扱っていたわけです。
 そして、警察発表が出たとたん、あたかも「衝撃の真実が発覚した」かのような大報道をしているわけです。

 数年前、当時ライブドア社長の堀江現被告が、フジテレビの経営権を得ようとした事件がありました。その時、堀江氏が「マスコミなどはただ発表した事を流すだけ」みたいな事を言ってバカにしたところ、各メディアは一斉に「自分たちの調査報道に価値がある」みたいな反論をした事がありました。
 しかし、今回の一連の流れを見る限り、堀江氏の発言は、あながち間違っていなかったのでは、と思えてきます。
 各紙は今更ながら、「相撲界の体質が」などと書いています。しかし、そんな事は発生直後に調べて書くべきものです。そんな二ヶ月遅れの記事を書く暇があったら、もう少し自分たちの体質を見つめ直してほしいものです。

2007年09月28日 01:10