2007年09月23日

実在から想い出へ

 中学の頃だったか、家から歩いて5分くらいの所にセブンイレブンができました。当時は近くに24時間営業のコンビニはなく、昼夜問わず重宝していました。
 その後、時がたち、近くに地下鉄の駅ができたこともあり、その店の周辺も変わっていきました。通りの向こうは、かつては花屋やラーメン屋などが並んでいましたが、そこには巨大なビルが建ち、有名出版社や最近人気のデパート系スーパーなどが入り、かつての面影はなくなっていました。
 そして昨日、実家に行ったところ、その店が閉店した事を家族から聞かされました。最後に行ったのは一年以上前ですし、愛用していたとはいえ、店そのものに特に思い入れがあったわけでもありません。とはいえ、その日の帰りはわざわざ大回りをして、閉店したことを確認しました。跡地をのぞいてみたら、次の準備のためなのか、連休中の夜だというのに、工事が行われていました。
 何が入るのか分かりませんが、いずれにせよ、新たな街における風景の一つになるのでしょう。
 これでまた一つ、自分が子供の頃から慣れ親しんでいた風景の一つが、実在するものから、想い出の中にのみ存在するものとなりました。もちろん、40年近く生きているのですから、そんなことはいくらでもあるわけです。とはいえ、何度経験してもやはりこういう移り変わりを見ると、何とも言えない物寂しさを感じてしまいます。

2007年09月23日 09:12