2007年09月20日

「台形の面積」の重要性

 「小学生の算数で台形の面積計算を復活させる」とかいうニュースを見ました。確か数年前、これが外れると決まったときも、妙に騒がれた記憶があります。
 やけに大きく騒がれますが、これってどのへんが重要なのでしょうか。私も、かつて習った「(上底+下底)×高さ÷2」は、一応覚えています。もっとも、覚えてはいるものの、習って以来、学生時代も社会人になってからも、一度も使った記憶がありません。
 まあ、土地でも扱う仕事についたり、台形の土地を買う機会でもあれば、使う機会もあるのでしょう。しかし、前者は極めて限られた職業ですし、後者など、一般人にとっては一生に一度あるかないかです。ちなみに、私が日常生活で「台形」と関わる機会があるのは、プロジェクタの設定をする時だけです。もちろん、その際に面積を求める公式は何ら役に立ちません。
 「何を教えるか教えないか」を論ずるのはまあ結構です。しかし、「それを教えることの意味」についての視点が大きく欠如しているように思えます。「円周率を3で教えるか3.14で教えるか」もそうですが、それを教えない事もしくは教える事が、子供にとってどんな意味があるか、という観点をもう少し持ってほしいものです。私としては、そんな事より、利息計算あたりを教えたほうが、よほど有意義だと思っています。

2007年09月20日 00:57