2007年09月12日

大ベテラン記者を追放処分にする末期的団体

 相撲アナウンサー歴50年を越える、杉山邦博さんという方がいます。中学生時代は私も相撲が大好きでした。そして、場所中の中継を楽しみにしていた人間にとって、杉山さんは、向坂(さきさか)さんとともに、相撲中継の頂点とも言うべき人で、今でもよく覚えています。
 その杉山さんに対し、日本相撲協会は、相撲記者クラブの取材証を返上させたそうです。理由は、朝青龍関が一部報道機関の中傷により迷惑を被った一連の件に関わる事だそうです。何でも氏は、TV番組出演した際に相撲協会の行いを批判する発言にうなずいたから(※自身が相撲協会を批判する発言をしたわけではない)とのこと。ところがそれが、理事長氏の逆鱗にふれたらしく、返上を迫られたとのことです。

 私は、「記者クラブ」なるものが、いかに日本の報道の品質を落としているかも承知はしており、その存在価値を肯定する気のない人間です。また、かつては、相撲協会に似た、社会人として最低限の常識すら持ち合わせていない輩が頂点になっている組織と関わった経験もあります。したがって、あのような運営形態の組織は、最低限の社会常識すらもちあわせていないおそれがあることも、十二分に承知しています。とはいえ、さすがに今回の「措置」にはかなり呆れました。
 そこで驚いて、杉山さんをネットで調べたました。すると、かつて熱烈な初代貴ノ花関(先代二子山親方・故人)のファンだったという事を知りました。当時は現理事長の北の湖氏の最強時代でした。しかしながら、端麗な顔で、小柄な初代貴ノ花関のほうが人気は上。その彼を倒す北の湖関(当時)は勝てば勝つほどブーイングを浴びるような存在だったそうです。
 今回のようなしょうもない件で、「出入り禁止」になるのは、いくらなんでも非常識すぎます。そう考えると、もしかしたら北の湖氏は、当時のひいき(?)中継の恨みが忘れられず、何かの機会で杉山氏に復讐(?)する機会を探していたのだろうか、などとまで思ってしまいました。
 いずれにせよ、8月に入って以来、やればやるほど、悲惨さをあらわにする相撲協会には笑うよりありません。ぜひともこの勢いでさらに衰退し、「力士経験者のみによる運営」という、19世紀の遺物みたいな経営形態が一日でも早く改善されることを、かつての相撲ファンとしては切望しています。

2007年09月12日 01:49