2007年04月14日

キャッシュレス

 床屋に行くために外出しました。家を出た瞬間、鞄を持っていない事に気づきました。一瞬、何かまずいような気がしましたが、「まあ、床屋に行って帰るだけだから、手ぶらでいいだろう」と思い、そのまま向かいました。ところが、数百メートルくらい歩いた時、重大な事に気づきました。それは「財布は鞄の中に入っている」という事です。
 別に、たまたま休みの日だから、というわけではありません。半年ほど前にポケットの中に入れていた財布を落として以来、財布は鞄の中に入れると決めています。

 にも関わらず、手ぶらだと知っていても引き返さなかったのは、財布を使う機会が激減したからです。たいていの支払いは携帯に入っている電子マネーですんでしまうからで、最近では三日ほど現金に触れない日も珍しくはありません。そのため、「財布の入っている鞄を持たない」という事の重要性をあまり自覚できなかっったのです。
 ちなみに、財布がないと気づいた時も、目的地が千円札専用の床屋であるにも関わらず、「携帯で何とかならないか」と思ったほどでした。
 きっかけは極めて間抜けなものでしたが、おかげで、時代の変化に伴う自分の感覚の変化、というものを自覚できました。

2007年04月14日 22:41