2006年10月03日

酔っぱって運転してはいけないもの

 福岡の死亡事故がきっかけになったのか、飲酒運転の摘発が厳しくなっているようです。私は免許は持っていないどころか、ここ25年ほど自転車すら保有していないので、「飲酒運転」の経験は一切ありません。とはいえ、そこそこ酒が入った時に生じる運動能力・思考力の減退を考えると、飲酒運転という行為がいかに危険な行為かという事くらいは分かりますし、ぜひ撲滅してもらいたいものです。折角ですから、「一度でも飲酒運転をしたら免許を取り消して二度と運転できないようにする」くらいに「厳罰化」してほしいもだと思っています。
 いずれにせよ、思考力・運動力ともに異常をきたすので、飲酒して運転してはいけない、というのは周知の事実です。ところが、それと似たようなもので、ある意味より危険度は高いのに、公然と行われている不可解な事があります。それは、「料亭政治」に代表される、「夜の酒席で重要な事を決める」という長年の習慣です。

 車の運転のように運動能力は使いませんが、飲酒が判断力に影響を及ぼす事は確かです。そのような状態で、極めて重要な事を決める、というのはいかがなものでしょうか。ちなみに、どこかの経済界の重要人物は、夜はかならず「会合」のために空け、そのために早朝から仕事をするとか。そんなに頑張るなら、何も夜に酒を交えずに、昼間の頭のすっきりした時間に普通に会議をすればいいと思うのですが・・・。それとも素面では言えないような無茶苦茶な事でも話しているのでしょうか。
 個人的にもかつて関わっていた仕事がらみでこの「夜の重大会議」によってとんでもなく愚かな事が決められ、非常に不愉快な思いをした経験が一度ならずありました。そのため、より強くそう思います。
 いずれにせよ、車にせよ政治にせよ経済にせよ、アルコール抜きで「運転」してほしいものです。
 なお、最初に書いたように私は飲酒運転には厳しく対処すべきだと思っています。とはいえ、最近になって急に「飲酒運転摘発」のニュースが増える、というのはまた奇妙な事だと思っています。それこそ、何かの事情があって「最近、自動車事故が増えたのは、飲酒運転に代表される運転手のモラル低下だけが原因で、自動車やそのメーカーのせいではない」などという風潮を作る必要でもあるのだろうか、などとまで思っています。

2006年10月03日 22:29