2006年09月06日

新聞での「列島中」

 夕方に外出する用があって電車に乗ったら、向かいの人の読んでいた夕刊紙が目に入りました。そこにはデカデカと「列島中が祝福」と書いてありました。帰りに乗った電車で向かいの人が読んでいた夕刊にも似たような事が書いてありました。
 しかし、我が職場では、朝、出勤してきたら、一人の人に「前から性別は分かっていたようだね」と声をかけられたくらい。しかも、会話はそこで終わりでした。後は、職場の雑談のタネになることすらありませんでした。
 そういう事もあり、自分にとっては、新聞の中だけで騒いでいる、という感じでした。だいたい、偉い人が「格差はある。再チャレンジの機会を作ってやるからそれで我慢しろ」などと公言している世の中で、その「格差社会の頂点」みたいな家の事を、格差の犠牲になっている人たちが我が事のように喜ぶのか非常に疑問です。
 ところで、あのテの記事・番組には「喜びにわく街の声」みたいなのがよく出ます。実際に不特定多数にインタビューをすれば「全然興味がない」と答える人もいるはずです。でも、そういう人たちは列島にいない事になってしまうのでしょうね。

2006年09月06日 23:36