2006年08月15日

生命力の強さは認めるが

 舗装の隙間から生えたブドウが実を結んだ、というニュースを見ました。しばらく前には、同じような状況で大根が生えた、というニュースがありました。いずれも生命力の強さをたたえる美談みたいな感じで記事になっています。しかし、本当にこれは喜ばしいものなのでしょうか。
 我が家の近くには陸橋が何本かありますが、いずれも草が豊富に生えています。特に中央分離帯のあたりは、かなり背丈の高い草もあり、ちょっとした草むらになっています。もちろん、これも「生命力の強さ」ではあります。しかし同時に、その根が舗装の中を伸びる事により、強度を落とすわけです。さらにそれが枯れて土になり、新たな草が生えて根を伸ばす、というのが繰り返されるわけです。これが続くと、いつか大変な事になるのでは、とその草の「生命力」を見る度に心配になります。
 もちろん、ブドウも大根も陸橋に生えているわけではありませんから、実害はないでしょう。とはいえ、この「舗装の中から植物が生える」という事の問題点をもう少し考えてみてもいいのでは、とも思います。

2006年08月15日 23:53