2006年07月31日

アクアライン対さざなみ

[ 交通 ]

 東京湾アクアラインを通る高速バスが人気で、そのあおりで、東京と内房を結ぶ特急「さざなみ」は減便を余儀なくされるほど乗客数が減った、という報道を見ました。その理由の一つに「アクアラインはその通行料の高さから一般車両が敬遠し、おかげで渋滞がないために定時運行が保てる」というのですから、皮肉な話です。

 記事によると、所要時間は「さざなみ」のほうが若干早いが、運賃が倍近く違う、となっていました。確かにそれだけでも「さざなみ」は不利ですが、実はこの「所要時間」というのもくせ者です。同じ「木更津-東京駅」でも、バスが着くのは東京駅近くのバス停、それに対し「さざなみ」が着くのは、東京駅と有楽町駅の中間地点の地下深くにある「京葉線東京駅」です。
 既に何度か書きましたが、この「東京駅」から山手線などの東京駅ホームに乗り換えるのに、延々15分くらい歩かされます。それを考えると、少々の「所要時間の差」など逆転してしまいます。都心への到達時刻で勝負をしたいのなら、いっその事、新木場から線路のつながっているりんかい線に乗り入れて新宿や池袋を目指したほうがまだ戦えるのではないのだろうか、とその記事を読んだときに思いました。

2006年07月31日 23:29