2006年07月10日

ものの貴賤

 昔読んだ「ドラえもん」に「友達の従兄弟がスポーツカーを自慢するのを悔しがるのび太のために、機械に催眠術をかける道具を使って、そのスポーツカーをごみ収集車のように思わせる、という話がありました。
 車の「貴」がスポーツカーで、「賤」がごみ収集車、という感覚なのでしょう。確かに、これは世間一般の感覚として普通かと思います。しかし、仮に全国のスポーツカーが全て一週間動かなくなってもたいした事はありません。しかし、全国のごみ収集車が一週間動かなくなったらどうなるでしょうか。そう考えてみれば、自ずとどちらのほうが重要な存在であるかがわかります。
 この漫画に限った事ではないのですが、本質的な価値でなく、一般的に見た目の印象で物事を上下を決められるような風潮が少なくありません。何とかしたいものです。

2006年07月10日 01:09