2006年07月04日

昔の自分への評価

 ある雑誌を見たら、表紙に見慣れたものが写っていました。背景用の一種の小道具なのですが、極めて用途が限定されたもので、そんなものを貸し出している事業所は関東に数カ所しかありません。そのうち、雑誌の表紙用で話が来るほどの「大手」は一つだけです。なぜそんな事まで分かるかというと、今から8~9年ほど前に、私がその小道具を貸し出す仕事をやっていたからです。
 雑誌の表紙になった小道具は、えらくみすぼらしく、表面も汚れていました。もともと、貸し出し用ではなく、日常で使っているものを余っている時に貸し出しているものです。そのため、貸し出しを前提とした手入れなど、ほとんど行っていませんでした。その「前例」が今でも続いているのでしょう。

 自分がその業務を行っていた時は、見てくれがどうとか、どのように使われたかなどは全然気にしていませんでした。その後、その業務を離れ、さらには仕事も変えました。そのような状況になって「他人の目」で見たその小道具のみすぼらしさはかなりのものでした。
 ある意味、自分がかつて行っていた仕事の粗さを見せつけられたようなものです。まあ、それがショボいと気づけるだけ、当時よりは成長した、とも言えるかもしれません。
 8~9年後の自分がどのような人生を送っているかわかりませんが、その時に今を振り返って恥じるような事のないように今の仕事を頑張りたいものだ、とその表紙を見てつくづく思いました。

2006年07月04日 23:47