2006年06月07日

不思議な人種

 「口ばかりよく回って立派そうな事を言うが、実際にやる事は人並み以下」という人がいます。先日、その典型例みたいなのがバイトに来ました。うるさい上に、すぐ遅刻して後から嘘くさい言い訳をしてきます。私は、そういう類の人は、関わることすら苦手なので、なるべく敬遠するようにしています。しかし、無断遅刻があまりにも多いと、周りにも迷惑がかかります。そこで仕方なく、ちょっときつめの注意をしました。すると、あきらかに不愉快そうな顔をしましたが、口では「ためになる言葉、大変参考になりました」などと言います。それからしばらく、確かに無断遅刻はありませんでした。その代わりに(?)無断欠勤をしたのですが・・・。

 そうこうしているうちに、最後の日がきました。こちらはなるべく関わらないようにしていたのですが、向こうから話しかけてきました。仕方ないので相手をしたのですが、その物言いは「注意された事を根に持って、遠回しにけなしたい」という意思がよく伝わってきます。相手にしても時間の無駄なので、適当に聞いていました。とはいえ、「何でこいつは黙っていればまだいいのに、こうやって少しでも自分の印象を悪くするような喋りをするのだろうか」と内心では呆れ果てていました。
 そう若くはない人間なのですが、これまでその自分の「口だけ」という属性の問題点を気づかせてくれる人はいなかったのか、とも思いました。もっとも、遅刻を注意しただけで逆ギレして変な嫌味を言ってくるわけです。これまでも仮に親身になって注意する人がいても、同様な態度を取って生きていたのでしょう。
 自分だけが思っている「口のうまさ」が、実は災いとなってふりかかってきているわけです。こんな事で将来大丈夫かな、とも思いました。しかし、まあ自業自得だし、今後二度と会うことのない自分の知ったことではない、と割り切りました。

2006年06月07日 23:55