2006年02月14日

伝説の柔術と市場

 職場の最寄り駅の看板を見たら「グレイシーアカデミー」なる教室の案内がありました。かつて「なんでもあり」の格闘大会で優勝した事で脚光を浴び、日本でも大舞台で何度も試合をした、あの「グレイシー柔術」による教室のようです。ちなみに、漫画「修羅の門」で結果的に最後の敵となった「グラシエーロ柔術」のモデルでもあります。
 ところが、その看板の一番上に書いてあったのは、この柔術の代名詞となった「ヴァーリ・トゥード」でも「関節技」でもありませんでした。一番上が「ダイエット」で次が「ヨガ」でした。まあ、駅に看板を出して生徒さんを募集するなら、「伝説の柔術の習得」よりもそれらの言葉を使った方が集客力はあるでしょう。柔術をやりたい人なら、看板などを見なくても自分で調べて来そうですし。
 というわけで、当然といえば当然の看板ではあります。とはいえ、10数年前にプロレス雑誌を愛読していた頃、「グレイシーに200%勝てると豪語して道場破りに行ったプロレスラーA選手が、ボコボコにやられてたたき出される」などという記事を読んで喜んでいた身としては、この看板を見た時には何とも言えない違和感がありました。

2006年02月14日 23:45