2006年01月23日

迷惑コメントで作れる記事

 夕刊フジが、国際大会で負けたゴルフ選手を叩く記事を書いています。その表題は「ヘラヘラするな!」藍ブログに猛烈バッシング 黄金コンビ惨敗でファン失望」というもの。表題のごとく、選手のブログに投稿された「悪口コメント」をかき集めて記事を作っています。
 私はゴルフの事も、今回の大会の事もほとんど分かりません。ただ、ブログのコメント欄や極めて多くの書き込み者がある掲示板において、このような「バッシング」が少なからず起きる事はよく知っています。2004年の五輪野球銅メダルの時も、ある投手の発言が捏造されたところ、その選手の公式サイト掲示板に「バッシング」が殺到した、という事がありました。そこで「バッシング」なるものをする輩は、匿名をいい事に無責任に悪口を書きまくるわけです。そういう連中のどこが「ファン」なのでしょうか。
 もっとも、1年半前のプロ野球スト騒動の時、この新聞は、プレーオフ出場争いで盛り上がる札幌や所沢の大観衆を無視し、セの消化試合がガラガラだったからという理由で本物のファンは何処になどという記事を書いていました。読んだ当時は大いに呆れましたが、ブログに匿名で中傷コメントを書く輩を「ファン」と定義するならば、と今更ながら納得(?)しました。
 それにしても、そのような非常識なコメントをかき集めて「記事」を作るのですから呆れます。製作者の頭も、迷惑コメントを書く輩と同レベルという事なのでしょうか。

 ところで前から不思議なのですが、このゴルフ選手のみならず、いくつかの有名人のブログを見て気になる事があります。それらのブログのコメント・トラバ欄には、そのような低俗な中傷を始め、単なる宣伝や、「やった、コメント一番乗り」とだけ書くような、作者にも普通の読者にも何ら意味のないものが多数投稿されます。なんでああいうのを消去しないのか、不思議です。そういう無意味なのを大量に放置することにより、逆に価値のあるコメントやトラバが埋もれてしまい、ブログ主にとっても普通の投稿者にとっても損だと思うのですが・・・。

2006年01月23日 23:55