2005年12月21日

統合とブランド

 全国の各ブロックでそれぞれ別組織として存在しているコカコーラ販売会社のうち、近畿と九州北部・中国地方の二つの会社が将来の合併を視野に入れた業務提携をすると発表しました。今後、他の地区の販売会社の再編につながる可能性もあるとの報道もありました。
 私がこの「コカコーラは、地区によって販売会社が違う」というのを意識したのは、10代半ばの頃に房総半島を旅した時でした。東京と同じようにコーラの自販機があったのですが、その中に一つ、東京のコーラ自販機には絶対ない「マックスコーヒー」なる名前の商品が置いてあったからです。
 好奇心もあって、それを買ってみました。そして口に含んだ時、その「コーヒー」の名にふさわしからぬ甘さに愕然としたものでした。衝撃を受けつつも、表示のところを見ると、「利根コカコーラボトリング」という会社名がありました。その時、「同じコーラでも、都道府県によって売る会社が違うのか」と驚いた記憶があります。
 今回の販社統合のニュースを聞いた時、まず思ったのは「もし関東の販社が統合されたら、マックスコーヒーの運命はどうなるのだろうか?」という事でした。統合の際に消滅してしまうのか、それとも逆に統合によって全国進出を果たすのか、いずれにしても目が離せません。
 ちなみに、缶に書かれている原料表示を見ると「加糖練乳・砂糖・コーヒー・・・」となっています。つまり「糖>コーヒー」なわけです。実際、味のほうも、加糖練乳に砂糖を入れたものにコーヒー味をつけた、という感じです。

2005年12月21日 23:58