2005年08月06日

「魂」の表現の難しさ

[ 交通 ]

 TVを適当につけていたら、旅行番組の再放送が始まりました。若い女性アイドルが旅をする、という設定で、さいしょは「スーパーあずさ」に乗って安曇野のほうに行きます。その辺りでは、「この後、こじゃれたペンションにでも行くのかな」などと思っていたのですが、そのアイドルは終点からローカル線の気動車に乗り換えました。さらにそこから只見線を経由して東北に抜け、南部縦貫鉄道の廃線跡を尋ねるという、常人なら想像すらしないようなマニアックな経路で北日本を縦断し、最後は仙台からわざわざ常磐線で東京に戻っていました。
 その間、路線に対する紹介を彼女のモノローグという感じで語られるのですが、その内容が鉄道ファン的すぎて、彼女の表情が合っていません。しゃべり方自体は下手ではないのですが、自分の言っている内容を理解できていない事がわかってしまいます。脚本を書いた鉄道ファンの人の魂を彼女が語りきれない、といったところでしょうか。
 もっとも、逆に言葉の端々から鉄道ファン魂が伝わってくる女性アイドル、というのもそれはそれでちょっと怖いものがありますが・・・。

2005年08月06日 23:48