2005年08月05日

さりげない技

 以前、仕事で大変お世話になった方が入院したと聞いたので、お見舞いに行きました。治療時以外は普段と同じとの事で、病院内の喫茶店に行きました。
 年齢的にも人間的にも私のほうがずっと格下なのですが、かつての仕事での位置関係だと、私のいる職場のほうが「元請」という立場になります。したがって、一応は支払いの時に財布を出す形を作らないと失礼だろうな、などと余計な事を考えていました。
 そして飲物が来て、店員さんが伝票を持ってきて、筒に入れました。するとその方は、さりげない動きでその伝票を掴んで手元に収めました。私の余計な気遣いを見透かしていたかどうかは分かりませんが、その動きは非常に自然でした。
 かつて無数の事を教わりましたが、今日は久々に教えを受けたような気がしました。これからも、また色々と教えてほしいものです。

2005年08月05日 23:48