2005年07月11日

自慢話と失敗談

 会社経営などの成功者の自慢話や、それをライターが褒め称える話は世の中に豊富にあります。しかし、このテの話は「結果として成功したから」という事が前提にあるため、論法が強引になったりして、あまり参考にならない場合が多々あります。
 どうせそのような「経験談」を載せるなら、失敗話のほうがよほど役立つと思うのですが。一応、「失敗学」という失敗事例を研究する人々もいるようですが、発足時以降、あまり話題になりません。
 なかなか、失敗した人はその事について語りたがらないので、難しいところはあります。しかし、実際に役立つのは「こうやったら成功した」よりも「こうやったら失敗する」という事例だと思います。たとえば、ユニクロの社長の洋服事業の自慢話をいくら読んでも、ユニクロ並みの企業は作れません。しかし、その野菜事業の失敗話を詳しく読めば、同じ徹を踏まないために役立つ情報が多数得る事ができるでしょう。
 大袈裟に言えば「日本経済再生」のためにも、ぜひ偉い人や偉かった人には失敗体験をどんどん開陳してほしいものです。

2005年07月11日 23:29