2005年06月20日

不適切な車内放送?

[ 交通 ]

 数日前のニュースですが、中央線で駆け込み乗車をした人に対して、車掌が「そのような乗り方でけがをした時は、お客さまの責任です」と車内放送で注意し、それを聞いた別の乗客が会社に苦情を言ったという話がありました。対して会社は、「車掌の言葉遣いは不適切だったが駆け込み乗車は危険。ダイヤの乱れにもつながる」との見解を出したそうです。
 個人的には、この車内放送のどこが不適切なのか分かりません。実際に締まりかかっている扉に無理やり割り込んで怪我をしたら痛いのは当事者なわけです。駆け込み乗車をする側の心理としては、自分が怪我するわけがないと思ってやっているのですから、それをうながすのが別に悪いとは思えません。
 あと、自分も電車に乗っていて駆け込み乗車に遭遇します。場合によっては、それによって締まりかけた扉が開いて発車が遅れたりします。当然ながら他の乗客はみなその被害を受けます。そういう時に車掌が駆け込み乗車を注意する車内放送をしたとき、私は「その通りだ」としか思いません。苦情を言った「別の乗客」は電車を遅らせた「加害者」の心情をおもんばかって、わざわざ電話番号まで調べてまで会社に連絡したのでしょうか。個人的には理解に苦しみます。
 ついでに理解に苦しむのは、なぜ会社があたかも「車掌の不手際」みたいにこの件を発表したか、という事です。一応、記事には「駆け込み乗車はよくない」みたいな事も添えられてはいますが、これだと駆け込み乗車をする人の逆ギレを助長しているようにしか見えないのですが。その放送した車掌氏に対し、会社が何か恨みでもあるのでは、とすら思えてきました。

2005年06月20日 23:49