2005年06月09日

動作確認の大切さ

 ある所で、拡声器を使って案内している人がいました。しかし、機械の調子が悪いのか、拡声器の前方10mほどの所にいる私ですら何を言っているのかほとんど聞き取れません。しかしながら、その人は、その聞き取りにくい案内を繰り返していました。
 傍からみるとかなり奇妙な風景でした。しかし、本人には自分の声として聞こえているわけですから、拡声器の調子がいいか悪いかは分かりようがないのです。
 目の前に存在して当然のように機能しているように思えながら、実は異常があり、しかもその事がわからないわけです。しかしながらこのような状態は、健康状態から社会まで、いろいろな所にある事に気づきました。そう考えると、この壊れた拡声器で叫び続ける人を単純に笑うことができなくなりました。

2005年06月09日 23:57