2005年03月22日

漫画のネタなら笑えるが・・・

 喜国雅彦さんが十数年前に描いた「傷だらけの天使たち」という四コマ漫画の中に、「人気アニメの放映中に『最終戦争が勃発・人類滅亡の危機』みたいなテロップが入り、それを視ていたアニメファンたちは驚愕・絶叫する。そして直後、TV局に『アニメにテロップを入れるな』という抗議が殺到する」というギャグがありました。当時のアニメ雑誌などに、「視ていたら、ニュース速報のテロップが入った。許せん」という投書がよく載っていた事をうまくギャグにした名作として、今でもよく覚えています。
 ところで一昨日に九州で大地震があり、発生直後は速報でいくつかの番組が潰れました。常識で考えれば震度6なのだから当然の措置と言えるでしょう。ところが、そのあおりを食って放映延期となったある娯楽番組の関係者のところに、その措置を批判する脅迫まがいの文面のメールが送られた、という話を聞きました。
 仮にもその速報で、崩れた家や、割れた地面を見ているはずです。そして、死者も出ましたし、いまだに家に帰れない人も二千人ほどいるそうです。にも関わらず、そのようなメールを送る事ができるという神経には呆れるよりほかありません。
 ギャグ漫画だと笑えますが、比較的身近な話だと、笑いようがありません。それにしても、世の中には救いようのない輩がいるものです。

2005年03月22日 22:53