2004年11月12日

洗い場

 奈良時代の書類(?)の木簡を題材にしたTVをやっていました。発掘した木簡を解読する研究所の映像があり、学者さんが「肉眼で判読できないものは赤外線を使ったカメラで・・・」などと説明していました。
 その画面の片隅で、二人の中年女性が黙々と木簡を洗っていました。その前掛・手袋をしている姿はいわゆる「洗い場のパート」でした。
 番組ではこの女性たちの紹介はありませんでした。しかし、木簡に限らず、発掘されたものは土にまみれているわけですから、まず第一に洗わなければなりません。そう考えれば「学問的知識」も「特殊技能」もないとはいえ、「発掘」においてはなくてはならない人材なわけです。
 自分も学生時代に洗い場でバイトし、このような格好の人たちと一緒に働いていていました。そういう事もあり、この「発掘物の洗い場」は非常に印象に残りました。

2004年11月12日 23:36