2004年11月09日

誤解をまねきかねない見出し

 「香川県産小麦100%」をうたった「讃岐うどん」にオーストラリア産の小麦が入っていた、という事が発覚したというニュースを見ました。もちろん、「偽装表示」そのものは重大な問題で、このような「嘘」が後を絶たない事の背景まで含めて徹底的に追及すべきものでしょう。
 ただ、このニュースにヤフーがつけた「讃岐うどん」なのに豪州産という見出しは、かなり問題なのでは、と思います。実際問題、小麦の自給率が1割弱の日本では、うどんの原料もほとんどが外国産。実際、私もこのニュースを見た時、「偽装表示」よりも、「香川県で小麦を作っていた」事のほうが驚いたくらいでした。実際、讃岐うどん屋のサイトを見ても、きちんと「うどんにしやすいオーストラリア産の小麦を使用」と解説しているいるところもありました。
 それが、あのような見出しをつけると、「外国産の小麦を使っている『讃岐うどん』はすべからくインチキだ」などと誤解されません。今では下手な新聞よりも影響力の高い媒体なだけに、見出しの命名一つでも慎重にしていただきたいものです。

2004年11月09日 23:15