2004年10月18日

広告掲載基準

 本日の更新・電算室ブログを設置してみるを掲載しました。

 NHK衛星放送の大リーグ中継を見ました。ちょっと長い間見ていると、バックネットしたのフェンスに、CGで日本企業の名前が入る「ヴァーチャル広告」がやけに気になりました。本来、そのような広告を放映してはいけないはずですが、色々な契約の関係で、あれを外して放送することはできないそうです。言い換えれば、かつて作られて現在まで使われているNHKの基準では遮断できない広告表示法が開発されたとなるのでしょう。

 似たようなものに、大相撲の懸賞があります。懸賞をかけた企業を場内放送で紹介する時は内音声を落とし、また社名を書いたのぼりを持って呼出が土俵をまわる時は画面に過去の成績を表示して社名が見えないようにNHKは工夫しています。しかし、それに対抗(?)した永谷園は、呼出の持つのぼりを自社の代表商品であるお茶漬けパックの袋と同じデザインにしました。こうすれば、NHKがいくら工夫しても、視聴者には「永谷園のお茶漬けが土俵をまわっている」と見えてしまいます。CGと「のぼり」という全然異なる手法とはいえ、「NHKの規制の裏をかいた」という点では共通するものがあります。
 NHKが企業名・広告制限の基準を変えない限り、今後もこのような「新技術」で社名を表示する所はどんどん出現するでしょう。これでは基準に引っかかって社名などを伏せられてしまう企業にとっては不公平です。ならばいっその事、番組の一部を「自由化」して、堂々と広告を取ってしまえばいいのでは、と思ってしまいます。それらの人気番組の制作費を広告料で浮かした分、余った受信料で外国語などの教養番組の予算を増やせば、建前に対する無理もなくなる上に、マイナー番組も充実するので一石二鳥だと思うのですが・・・。

2004年10月18日 22:41