2004年10月10日

懐かしの場所

 中学の時に初めて神保町に行った時、あまりの書店の多さとよそでは手に入らない本の多さに驚き、一発で惚れ込んだものでした。その後、高校時代も定期で寄り道できる事もあって通いまくりました。大学を選んだ理由も「校舎が神保町の近くにある」だったりしたほどでした。
 その後、社会人になってからも最初の数年は定期的に通っていたのですが、引越しなどがきっかけで疎遠になり、最近では数年に1回行くか行かないか。しかも、行っても三省堂をちょっとのぞくくらい、という付き合いになっていました。
 しかし、今日は神保町を歩き回るのにちょうどいい空き時間ができたので、久々に歩きました。経路も、九段下で降りて、そのまま靖国通りを駿河台下まで抜ける、という高校時代に愛用していた「なつかしの道」です。

 かなり久々にじっくり歩いた神保町は、いろいろ変わっていました。とりあえず印象に残ったのは、コンビニや安価喫茶チェーンの増加。「どこにでもあるもの」ですが、それが神保町にあると、なんか不思議な感じでした。
 面白かったのは、かつて行きつけだった「書泉グランデ」のエレベーターに乗った時。乗った時にすぐ、「操作盤が変わっている。入れ換えたんだな」と気づきました。他のところなら、どんなに行き慣れていたところでも、エレベーターの操作盤の形状など覚えません。どうでもいいような事ですが、自分がかつていかに神保町に慣れ親しんでいたかを改めて実感しました。
 しかし、エレベーターの操作盤こそ変わってはいましたが、書泉グランデの6階は昔と変わらず、マニアックな鉄道・バス関係の書籍が平積みになっていました。その見慣れた風景を見た時、初めてそこに来た時、同様の品揃えに衝撃を受けた約20年前の自分を思い出し、なんとも言えないなつかしさを覚えました。

2004年10月10日 23:57