2009年03月21日

ガラス張りの選挙カー

 駅前で、県知事候補の演説会をやっていました。候補の脇に選挙カーが止まっており、そこから、「我々は、ガラス張りの車に乗ってやって参りました」などと言っています。見てみたら、確かに脇がガラス張りになっている車の中に、政党幹部と思しき人がいました。
 言うまでもなく、「ガラス張りの政治」にひっかけたのでしょう。それだけでもセンスがないと思いましたが、それ以上に気になったのは、この車を改造する費用はどこから捻出したか、という事でした。
 ちょうど、この党は西松建設の献金問題で大騒ぎになっています。この改造費用も、そのような企業献金である確率が高そうです。次に確率が高いのは、原資が税金である政党助成金でしょう。

 「ガラス張り」を主張したいなら、まずは、そのあたりから「ガラス張り」にすべきなのでは、と思いました。簡単な事で、車の目立つところに総工費と、その原資となった資金および、提供元(企業名とか税金)とかを記載すればいいだけの話です。
 いくら「ガラス張り」の車を走らせても、一番肝心な資金源が「闇の中」では、むしろ逆宣伝なのでは、と思いました。
 もっとも、党のほうで「このような車を走らせれば、党のイメージが『ガラス張り』になり、好感度が上がるに違いない」などと思って予算をつけたわけです。そう考えてみると、有権者も舐められたものだと思いました。
 最初からその候補に投票する気はありませんでした。とはいえ、ますますその党に対する不快感が増した、「ガラス張りの選挙カー」でした。

2009年03月21日 00:57