2009年01月27日

「おごそかさ」の欠片もない発言

 恒例行事みたいなものですが、横綱審議委員会が、日曜に朝青龍関が見せたガッツポーズに「品格がない」などと難癖をつけたそうです。
 その横綱審議委員の一人が、場所前に朝青龍関の稽古を見て寂しかった。体に精気が感じられないし、太りすぎ。休場ならば、場所後の横審で引退勧告もありうると言っていたそうです。

 しかしながら、結果は復活優勝でした。すると、前述の委員氏は、今度はガッツポーズをやり玉に挙げ長く相撲を拝見しているが、こんな横綱はいなかったなどと「指摘」したそうです。
 長く相撲を見ているのが自慢のようですが、半月後に優勝する横綱に対して「精気が感じられないし太りすぎ」などと言うようでは、その相撲鑑賞眼は節穴と言わざるを得ません。その無能ぶりに比べれば、ガッツポーズなどどうでもいい事です。
 ちなみに、品格という言葉の意味は「その物から感じられるおごそかさ。品位。」だそうです。なかなか難しい言葉ですが、一連の発言を見る限り、この審議委員氏には備わっていないものだ、という事だけはよく分かります。
 朝青龍関の一挙一動に「品格がない」などと難癖をつける暇があるなら、自分たちの発言が「品格」に値する物かどうかを今一度見つめ直してもらいたいものだ、と毎度の事ながら強く思いました。

2009年01月27日 23:12