2008年11月09日

秋季練習見学および、埼玉の日本シリーズ制覇見物

 今日はマリンスタジアムで秋季練習の公開がありました。昨日も予定されていたのですが、雨で流れています。今日も雲行きは怪しかったのですが、開催できそうな感じなので行ってきました。
 告知では11時開始だったので15分くらい前に着きました。既にかなりの長さとなる行列ができていました。その列に並んで待っているうちに11時になったのですが、列は動く気配がありません。そこで先頭にいったところ、整理員さんが「入場は11時半になりました」と拡声器で言っていました。そこでしか言わないので、後ろにいる人には状況は分からないでしょう。
 寒空の下でこれはどうかと思いました。しかも、この類の企画がある時の入場はいつもこんな感じです。無料でこういう企画をやってくれるのは有難いのですが、そのあたりはいい加減に改善してほしいものだと思いました。

 結局、11時20分頃に入場できました。公開されたのは、バックネット裏のSS席とS席で、バックネットから三列目の席に座れました。前の席には「スコアラー席」というシールが貼ってありました。
 入場した時は、準備体操をしていました。選手達は右翼手の守備位置あたりで、ダッシュとストレッチをやっていました。一方、本塁付近では、打撃練習のケージが二つ設置されており、打撃投手が肩慣らしを始めていました。一方、三塁ベンチ前では、背番号のない少年二人がキャッチボールをしていました。後で分かったのですが、彼らは打撃練習用の捕手でした。
 観客の入りは、SS席とS席も含めて八割から九割、といった感じでした。そして、バレンタイン監督はグランドに出てくるなり、早速、スタンドに上がりました。その途端、そちらの方向にファンがやってきて、サイン会が始まりました。結局、バレンタイン監督は2時間近く、サインを続けていました。
 練習のほうは、一塁ベンチ前と外野のほうではキャッチボールを、そして本塁ベース周辺では打撃練習、という感じでした。
 一方、オーロラビジョンでは、2008年シーズンの名場面集が流れていました。先日、解雇が発表されたズレータ選手の映像も普通に使われていました。退団は残念ですが、怪我が多かった事など、縁がなかったと言えるかもしれません。来期どうなるか分かりませんが、頑張ってほしいものです。
 そのうち、一塁ベンチ前に、今江選手が現れました、骨折が全快した状態でのグランド登場は初めて、という事もあり、ひときわ大きな声援を受けていました。さらに、一塁ベンチ前には、FA大リーグ移籍が報道されているサブロー選手も登場してキャッチボールをしていました。客席では、サブロー選手のボードを掲げている人もいました。昨日のブログや、今日ここで練習しているのを見ると、千葉残留だと思うのですが、どうなるのでしょうか。
 フリーバッティングの他にも、トスバッティングや、ティーバッティングが行なわれていました。その中で、一人見慣れない外国人選手がいました。入団テストを受けているのでしょうか。
 フリーバッティングをしているのは、主に若手から中堅で、背番号120台の育成選手も打っていました。そして、後ろでは高橋コーチが身振りを交え、精力的に指導をしていました。
 打撃練習を見ているうちに、あっという間に二時間が経過しました。ちょうどシートバッティングが始まり、先ほどの外国人選手が打席に入ったのでもう少し見たかったのですが、仕方ないところです。出口では、選手が握手で出迎えてくれました。南選手・新里選手・大谷選手と握手することができました。
 秋季練習の公開は2004年以来でした。その時は、翌年に日本一になっているわけで、来年もその再現をしてほしいものだと思いました。また、4年ぶりに行なわれたわけですが、これだけ人が来るのですから、毎年続けてほしいものだとも思いました。

 夜は日本シリーズ第7戦をテレビ観戦しました。先発は内海投手と西口投手でしたが、西口投手は、初回に二塁打と四球二つで満塁として暴投で先制され、2回にもソロ本塁打で追加点を挙げます。
 すると、埼玉は3回表に西口投手に代打を送り、その裏から、第三戦に先発されてKOされた、石井一投手を起用します。そしてその起用に応え、石井一投手は2イニングを完璧に抑えます。
 そして、5回表に二死無走者で石井一投手に回ると、ボカチカ選手を代打に起用。これが当たって本塁打を放ち、埼玉が1点差に迫ります。
 その裏からは、第四戦で敗戦投手となった涌井投手が登板し、これまた2イニングを無走者に抑えます。
 そして7回に三番手の越智投手相手に1死1・2塁とし、涌井投手の打席で今度は石井義選手を起用。しかしここは成功せず、続くボカチカ選手も今度は倒れ、追いつけません。
 その裏は星野投手が三人で抑えると、続く8回は越智投手が続投。ところが、いきなり先頭の片岡選手に死球を当てます。当たった片岡選手は、ガッツポーズをしていました。
 そして片岡選手はすかさず盗塁し、栗山選手の犠打で三塁に。さらに、中島選手の詰まった内野ゴロで迷わずにスタートを切り、無安打で同点に追いつきます。
 ここで、打席に中村選手を迎えると、捕手は立たなかったものの、実質的な敬遠で歩かせます。続く野田選手との勝負を選んだわけですが、ここで野田選手は四球を選び、1・2塁とします。
 続く打席には、昨日4打点の平尾選手が登場。昨日の勢いそのままに、中前に弾き返し、勝ち越しに成功しました。
 その裏は早くもグラマン投手が登板。初戦以来登板がなかったために、2イニングを任せたのでしょう。この起用も成功し、8回を三者凡退に。9回も二番からの攻撃ですが、ここも三人で抑えて試合終了。3対2で埼玉が勝ち、2004年以来となる日本一となりました。
 結局、読売打線は2回無死に本塁打した後は、走者を一人も出せませんでした。シリーズMVPには、第4戦で完封し、第6戦でも4回途中から登板して無失点に抑えて2勝した岸投手が選ばれています。

 5戦目で細川選手が離脱した時点で、正直、埼玉が苦しいと思っていました。それを跳ね返した、第6戦での平尾選手の3点適時打、そして4回途中から完封の後の中二日で登板し、無失点に抑えた岸投手の好投は非常に大きかったと言えるでしょう。
 同時に、そのような起用を行なった渡辺監督の采配が光ったわけです。さらに、最終戦でも、先発三人を2イニングずつ使って2点に抑え、逆転した直後の8回からグラマン投手を投入した采配も当たったわけです。
 一方の読売ですが、結果的には8回の越智投手の続投が失敗したわけです。さらに、2死無走者から敬遠気味に歩かせた中村選手が決勝のホームを踏んだ、というのも采配ミスと言わざるを得ないでしょう。
 もちろん、これは結果論ですし、4勝3敗の接戦で、最後も1点差だったわけです。したがって、二人の監督の技量に差があると言うわけにはいきません。ただ、この短期決戦で見せた采配の冴えと勝ち運を見ると、今からでもWBCは渡辺監督に依頼したほうがいいのでは、とも思いました。
 埼玉はこれで来週からのアジアシリーズに出場することになりました。今年は、台湾から統一ライオンズが、中国から天津ライオンズが出ます。これで、韓国から三星ライオンズがでれば、「ライオンズリーグ」となったのですが、ここは圧倒的な成績で優勝したSKワイバーンズが出るとの事です。
 昨年、予選で一位となったワイバーンズはより強くなっていそうです。埼玉が日本チーム4連覇を達成できるのか、これまた楽しみです。

2008年11月09日 23:54