2008年11月03日

代田選手が引退

 千葉の代田選手が引退し、来期から二軍外野守備走塁コーチになることが発表されました。近鉄バファローズに入団し、ヤクルトスワローズに移籍、ともに二軍では盗塁王に輝きながらも、一軍での実績はなく、2003年に千葉に来ました。
 スワローズにいた頃は、「代田という名前だけれど、代打でなく代走でよく出てくるな」くらいの認識しかありませんでした。そして、地元球団に来た事である程度注目していましたが、その年の最終戦に足に重傷を負ってそのまま解雇されてしまいました。
 しかし、それから一年後にトライアウトに出場したところ、バレンタイン監督の目に止まって、解雇された古巣に復帰という形になりました。そのあたりの努力と熱意に感心し、千葉の中でも特に応援する選手の一人になりました。
 そして開幕二戦目ではスタメンで起用。派手な活躍はなかったものの、俊足で併殺を免れ、「1イニング11点」のきっかけを作ったりしました。

 その後も、目立った活躍はなく、一軍に定着していたわけではありません。そして一軍でも代走や守備固めが主な職場でした。しかし、その年から始まった交流戦で行なわれた対読売4回戦ではスタメンで出場。1点リードの4回に追加点となるスクイズを上原投手から決めています。その後、1点を返されて2対1で勝ったため、結果的にこれが決勝点となるスクイズになりました。
 この試合は外野席で観戦していましたが、守備について代田選手のすぐ近くで「代田コール」ができた事は本当に嬉しいことでした。
 翌2006年には大阪ドームでプロ初のお立ち台に立ちました。また、0対0で迎えた9回裏2死1塁で代走に出て、走る姿勢を見せて投手を揺さぶって、長打で一気に生還し、松坂投手に千葉では約7年ぶりの黒星をつける影の立役者になっています。
 そして2007年には大勢の決した試合とはいえ、死球で一塁に出たあと、単打で一気に生還しています。この試合は球場で観戦していましたが、驚くより「2死で2-3で代田選手の足なら当然の結果だろう」と思ったものでした。
 今年は一週間ほど一軍に上がっただけで、打席に立つこともありませんでした。しかしながら、10月のフェニックスリーグに出場し、本塁打も放ったそうなので、来期も活躍してくれると思っていたのですが・・・。
 引退は残念ですが、コーチ就任は嬉しいニュースだと思いました。ぜひとも、現役時代の苦労を活かして、優秀な若手選手を育ててほしいものです。

 あと、国内FAの資格を持っていた橋本選手が、FA宣言をしないでの残留が決まりました。とりあえず一安心といったところです。来期は、今季以上の好成績を残してほしいものです。

2008年11月03日 23:56