2008年10月28日

WBC、原監督に

 3月から行なわれるWBCの監督が、読売の原監督に決まりました。一応、「日本シリーズを制覇した監督」が基本線で、埼玉の渡辺監督が早々と辞退を表明したために、日本シリーズの結果を待たずに原監督に、という流れになったようです。
 まあ、それまでの「意味不明の理由で星野氏」よりはマシな選考課程だと思います。とはいえ、今ひとつすっきりしないのも事実です。
 本来なら、選考時点で日本一の可能性がある球団にきちんと話をつけておくべきだったでしょう。渡辺監督の意向を聞いて「はい、そうですか」というのも変な話だと思いました。意向を聞いた時点で、埼玉球団や渡辺監督と別途話し合いを行なってでも、「日本シリーズ優勝チームの監督がWBC監督」という制度にしておくべきだったのではないでしょうか。

 率直に言って、原監督の技量というのは何とも評価ができません。2002年の日本一の時もそうでしたが、他球団の主軸を次々と引き抜いて構成された球団の勝利には「強さ」よりも「その戦力構成の異常さ」を強く感じました。今年の、「他球団で実績のある外国人選手三人を引き抜く」「それを含めた、引き抜いた三人によるクリーンアップ」についても同様です。
 監督としての技量の評価は、読売でない球団で采配をふるった後でないとくだせないと思っています。
 とはいえ、ダルビッシュ投手を敗戦処理で使ったり、本業と異なる守備位置を守らせるような「星野采配」ほどひどい事はしないとは思います。ただ、第1回大会のような、「不調の福留選手をスタメンから外し、勝負所で代打に起用したら本塁打」みたいな采配までは期待できそうにありません。
 まあ、「最悪の人選」にはならなかったことを喜ぶべきなのでしょう。どのような選手が選ばれるか分かりませんが、日本チームには頑張ってほしいものです。

2008年10月28日 23:47