2008年10月12日

北海道、完勝で第2ステージ進出

 大阪ドームで行なわれた、合併球団-北海道のCS第1ステージ第2戦は、小松投手と藤井投手が先発となりました。相手先発の右左が変わった事もあり、合併球団は昨日三安打の小瀬選手に代えて濱中選手を、また好守備を連発した大引選手に代えて一輝選手を起用しました。一方、北海道も、稲葉選手の怪我などもあり、昨日出番のなかった坪井選手とボッツ選手がスタメン入り、また、糸井選手が一番に上がりました。
 初回はともに三人で終わり、2回表も小松投手は簡単に二死を取ります。ところが、続く小谷野選手が中前に弾き返すと、坪井選手が右前に落ちる幸運な二塁打でつなぎます。

 続くボッツ選手は内角に落ちる球を続けて空振りし、解説の野田氏は、「これを続けれるべき」と言いました。しかし、合併球団バッテリーはこの球は投げず、追い込まれてからのボッツ選手の選球眼も良く、四球で満塁となります。
 そして、金子誠選手は平凡な内野フライに打ち取られますが、二塁に入った一輝選手が目測を誤ってしまい、二塁前のポテン安打みたいな形になり、その間に北海道が2点を先制します。
 援護を貰った藤井投手は、3回まで無走者で抑えます。しかし、4回にストレートの四球で先頭打者を出します。1死後にカブレラ選手の放った当たりは田中選手が好捕しますが、直後にローズ選手に適時打が出て、1点を返されます。
 しかし直後の5回表に、四球二つと安打で北海道が満塁の好機を作ります。ここで高橋選手の当たりは平凡な左飛でしたが、遊撃の後藤選手と左翼の濱中選手が交錯するような形になり、最後は後藤選手のグラブを弾く形になり、即座に北海道が突き放します。
 小松投手は6回の無死1・3塁を凌ぎ、この回で降板します。ところが続く7回、二番手の菊地原投手から先頭の田中選手が二塁打します。1死後に登板した岸田投手は2死を取ったものの、小谷野選手の適時打、さらには坪井選手の本日4安打目となる適時二塁打で2点を失います。そして四番手の川越投手がボッツ選手に右翼席に運ばれ、この回4点。繰り出す救援陣全てが長打を喫して失点する形になりました。これで試合はほぼ決まりました。
 藤井投手は7回に先頭のローズ選手を歩かせたところで降板しますが、6回0/3を3安打2四球無失点。二番手の建山投手も2回を1失点に抑えます。そして9回はマイケル中村投手が登板。いきなり連続四球を出しましたが、そこから後続を抑え、結局0点に抑え、北海道が7対2で大勝し、第2ステージ進出を決めました。
 観客数は2万6千7百人ほどで、昨日危惧(?)した通り、夜に神戸で行なわれたタイガースの消化試合を下回っていました。これが札幌で行なわれていたら、連日4万2千人で満員だったのでしょうが・・・。
 というわけで、北海道が圧勝で連勝しました。合併球団としては、今日入れ替えた一輝選手と濱中選手がいずれも致命的な守備のミスをし、一方で北海道は入れ替えた坪井選手とボッツ選手が活躍したわけです。ただ、これも監督による采配による差というよりは、結果的にそうなっただけ、という感じでした。
 考えてみれば、3位とはいえ、2位の合併球団との差は1.5ゲームしかなかったわけですし、過去2年の成績を見れば、北海道のほうが上なわけです。というわけで、今季の順位は下ながら、貫禄勝ちだったと言うべきかもしれません。
 来週から埼玉との第2ステージが始まります。埼玉が1勝分有利なわけですが、シーズン終盤の勢いは明らかに北海道のほうが上でした。さらに言うと、過去のプレーオフ・CSで第1ステージを連勝で勝ち上がった球団は、全て日本一になっています。というわけで、かなり期待しています。

 神戸で行なわれたタイガース-ドラゴンズは岩田投手とチェン投手が先発。ドラゴンズはCSへの調整を意識し、2回でチェン投手から川上投手へ、5回から山本昌投手へとつなぎます。
 その継投で5回まで無安打でしたが、6回に岩田投手がチーム初安打すると、3連打で満塁とし、3つの押し出しで逆転します。そして7回以降は、久々に救援陣が安定した投球をし、4対1でタイガースが最終戦を飾りました。観客数は3万1千1百人ほどでした。
 なお、盗塁数で福地選手を2差で追っていた赤星選手は4回に盗塁を決めるも、神宮で福地選手が盗塁して再び2差に。しかし7回に二盗を決めてさらに三盗を敢行。成功すれば並ぶところでしたが、惜しくも失敗し、タイトルはなりませんでした。
 なお、岡田監督が今朝辞任を発表しています。13ゲーム差を逆転された責任という事です。とりあえず、責任を取るなら、五輪監督をやって新井選手を故障させて失速の原因を作り、4位という惨敗であるにも関わらず読売の会長に絶賛された「シニアディレクター」だと思うのですが、どうやらこっちは留任するようです。球団側としては、まずそこを解任して、責任の所在をはっきりさせれば、慰留がしやすくなると思うのですが・・・。
 とりあえず、何とかCSを頑張って、最後の花道を飾ってほしいものです。

 神宮で行なわれた東京-横浜は高市投手と吉川投手が先発。東京が3点を先制しますが、6回に村田選手が46号同点3ランを放ち、試合を振り出しに戻すと同時に、単独本塁打王を決めました。
 さらにこの回、1死1塁として左の石川選手が打席にはいると、東京はあと1/3を抑えると防御率1位となる石川投手を起用。どこで起用するか注目していたのですが、このタイミングならバントの可能性が高いので、確実に1/3を抑えるには最善の場所と言えます。
 これが横浜の投手との防御率争いだったら、右の代打を送ったかもしれませんが、そのような事なく、予想どおりに犠打となり、石川投手はここで降板し、タイトルを決めました。
 そのまま3対3で迎えた8回裏、今季で引退を決めた小野選手が放った打球が左翼席へ。小野選手はプロ最後の打席を決勝本塁打で終える形となり、4対3で東京が勝っています。観客数は2万2千人ほどでした。

2008年10月12日 23:57