2008年08月17日

諸積コーチ、引退試合以来となるヘッドスライディング披露

 千葉での千葉-東北戦は小林宏之投手と木谷投手が先発。木谷投手はプロ初先発です。今日のオーダーは根元選手が一番で早川選手が二番と入れ替え、また三番には今江選手が入り、一塁には八番で堀選手が入りました。
 雨のため、6分ほど遅れて始まった試合は、初回、小林宏投手が走者を二人出したものの、セギノール選手とフェルナンデス選手を抑えて先制を防ぎます。一方、初先発の木谷投手ですが、いきなり根元選手を歩かせたものの、後続を抑えてこちらも0点で終わります。

 ところが、その1回裏が終わったところで、再び雨が強くなり、中断となります。そして30分経っても雨が上がる気配はなく、そのままノーゲームとなりました。木谷投手にとっては「幻のプロ初先発」となってしまいました。
 しかしながら、右翼席を初め、多くのファンは席に残っています。実は、この夏休みの間、「マリスタ大冒険」という企画があり、その中の一つに、

万が一開場後試合が雨天中止になってしまった場合・・・ご希望のお客様には雨のヘッドスライディングを体験していただけます。
元祖「雨のヘッドスライディング男」諸積コーチも特別参加!!
雨のヘッドスライディングの醍醐味を伝授してくれます!

 というものがあるのです。
 そのため、希望者が左翼席下に集まる一方で、グランドでは諸積コーチが登場。ベルトを外し、足にはスパイクでなくサンダル、さらに開始の際はそれをも脱ぐ、という「雨中ヘッドスライディングのスペシャリスト」ならではの入念な準備を行ないます。
 そして、右翼席から現役時代の応援歌が流れるなか、2006年9月の現役引退セレモニー以来となるヘッドスライディングを開始します。
 まず、右翼席に「予告ホームラン」のポーズをした後、打つ真似をして、一塁にヘッドスライディングします。そして、一度リードして牽制に対して頭から戻った後、今度は二塁に足から滑り込み、「盗塁成功」。そして次は一気に三塁を回り、最後には本塁へヘッドスライディングを決めました。
 映像では、滑り終わった諸積コーチの頭の位置に、ちょうど先ほど脱ぎ捨てたサンダルが映っていました。滑り終わる位置も計算ずくだったという事なのでしょうか。
 その後は、一般ファンが三塁脇で「雨中ヘッドスライディング」を楽しんでいました。

 唯一のデーゲームとなって福岡の福岡-北海道は大隣投手と武田勝投手が先発。5回にボッツ選手の2号ソロで北海道が追いつきましたが、6回に1死2・3塁から松中選手が犠飛を放って福岡が勝ち越します。
 大隣投手は8回を5安打1四球1失点で11勝目。9回は馬原投手が抑えて早くも5セーブ目を挙げています。観客数は3万3千5百人ほどでした。

 所沢で行なわれた埼玉-合併球団は岸投手と山本投手が先発。2回に先頭の後藤武選手が四球を選びますが、本人は3ボールと勘違い。日高捕手にうながされて一塁に行き、塁上ではカブレラ選手に突っ込まれていました。
 そして、1死後に埼玉の下位打線が山本投手をとらえ、平尾選手の安打の後、細川選手の2点適時打で先制し、さらに9番の佐藤選手も適時打で続きます。
 その後、埼玉が1点を加え、岸投手は2安打無失点で最終回のマウンドに上がりますが、濱中選手の犠飛で、完封を逸します。しかし、その後は抑え、4対1で埼玉が勝ち、対合併球団の勝ち越しを決めています。観客数は1万9千人ほどでした。

 大阪ドームで行なわれたタイガース-横浜は杉山投手と吉見投手が先発。杉山投手は2回までは無難な立ち上がりでしたが、3回1死から安打されると、続く吉見投手に先制適時打を喫します。さらに4回には佐伯選手の2号2ランなどで追加点を挙げ、今日も横浜ペースの展開になります。
 吉見投手は6回には猛打賞となる安打を放ち、適時打で5点目のホームを踏みます。一方、投げてはタイガース打線を2安打無失点に抑えます。8回に連続二塁打で1点を失いましたが、4安打1四球1失点で今季初勝利を挙げています。
 タイガースはこれで横浜に3タテを喫しています。観客数は3万3千8百人ほどでした。

 東京ドームで行なわれた読売-広島はグライシンガー投手と前田健投手が先発。初回に栗原選手の16号2ランで先制した広島が、3回には栗原選手の2点適時打で追加点を挙げます。
 その後、読売も反撃して1点差にまで迫りますが、8回に暴投で広島が貴重なダメ押し点を挙げます。
 そして、シュルツ投手とブラウワー投手の継投の後、9回には永川投手が2死から安打と振り逃げで走者を出したものの、最後は抑え、5対3で広島が勝っています。観客数は4万2千6百人ほどでした。

 名古屋ドームで行なわれたドラゴンズ-東京は山本昌投手とゴンザレス投手が先発。ゴンザレス投手は2年ぶりの先発で、おそらく同一球団に在籍し続けた外国人投手では記録ではないでしょうか。
 3試合連続完封負け中のドラゴンズでしたが、1点を追う4回に李選手の適時打で38イニングぶりの得点を挙げて先制。さらに続く5回にはウッズ選手の23号3ランで勝ち越しに成功します。
 火曜日に8回105球を投げた後、中4日での登板となった山本昌投手は、7回114球を投げて5安打2四球1失点に抑えます。そして7回に中村紀選手の22号ソロでダメを押したドラゴンズが5対1で勝ち、連敗を3で止めています。観客数は3万7千2百人ほどでした。

2008年08月17日 23:20