2008年08月16日

行列

[ 漫画 ]

 今日はコミケに参加しました。開始して最初にやったのは、前回に続き、相方と合体で参加している漫画家さんがやっているサークルの行列整理でした。
 前回は長さも時間も大した事はなかったのですが、この半年でさらに人気が出たこともあり、今回は、40人くらいの行列が1時間くらい続きました。
 その最後尾で列整理をしていました。しかしながら、私自身は、23年ほどコミケに行っていますが、この「最後尾」の経験がありません。コミケに限らず、長時間行列に並ぶのは苦手なので、買おうと思っていた所でも、10人以上並んでいたら、その時点で買うのをやめます。かつて、一般参加しようと行ったところ、もの凄い入場行列になっていたので、一旦別の場所で時間つぶしをして、列がはける頃に戻った事すらありました。

 したがって、この「最後尾」につく人たちの様子を見るのは、なかなか新鮮なものがありました。あまり経験のないと思われる人がいる一方で、手慣れた感じで最後尾の札を受け取る人もいます。さらに「手慣れすぎている人」がいて、彼らは、一回の販売で二部限定となっている新刊を二冊手に持って、再び最後尾に入っていました。
 なんでも、冬に出した本は、定価二千円がヤフオクで一万八千円で売られていた事があったとか・・・。それを考えれば、20分くらい行列に並んでも、かなり割りのいい「転売事業」になるわけです。
 そのような「転売人」がいる一方で、行列を見て、お目当ての新刊が買えるかを心配そうに尋ねてくる純粋なファンの人もいました。そういうのを見ていると、改めて「コミケに来る人は千差万別だな」などと思いました。
 もっとも、私が関わった行列などは短いもので、ゴミを捨てようと外に出たところ、灼熱の日差しが降りそそぐ中、ほとんど動かない行列に並び続けている人々がいました。この人たちの中にも「転売人」から「純粋なファン」まで様々な人がいたのでしょうか。
 いずれにせよ、行列が苦手な自分にとって、その灼熱の下で並ぶ人たちは、過酷な苦行を行なう修行者に近いものを感じました。
 ちなみに、自分自身については、本が5冊ほど売れて、3冊ほど購入した、という程度でした。そういうわけで、本よりも行列のほうが印象に残った一日になりました。

2008年08月16日 23:42