2008年08月16日

ワードアート

 あるところでWordで作られたポスターを見ました。危険防止の類で、写真をふんだんに使っており、「何をせねばならないか」がよく分かる作りになっています。
 ところが、一番上の見出しの左に関われている文字だけが読めません。横書きなので、当然ながらそこに一番重要な「何の危険を防止すべきかの」「何」について書かれているわけです。
 なぜ、そこだけが読めないかというと、「ワードアート」という、見出し文字を変形させるWordの機能を使っていたためです。その文字の歪みのため、肝心の「何が書いてあるか」が分からなくなってしまっています。

 街中の看板や、商業印刷物の見出しなどで、「ワードアート」的に文字を変形させた文字はありません。つまり、少なくとも日本語においては、あのような文字装飾は見出しとして効果がないわけです。
 にもかかわらず、Wordの標準機能として簡単に使えるためか、色々なところで見かけます。ある意味、「確かにすごいが何の役にも立っていない、普通にやれ」の典型例と言えるかも知れません。
 というわけで、かなりポスターに目を近づけ、数秒間「解読作業」を行なうまで、そこの「主題」に何が書かれているかが分かりませんでした。

2008年08月16日 01:32