2008年04月20日

成瀬投手の好投と中盤の打線爆発で五割復帰

 合併球団-千葉戦は今日も東京ドームで開催。理由は分かりませんが、貴重な近所でのビジターゲームなので、水道橋まで観戦に行きました。当日券売場に行ったところ、既に左翼席は立ち見のみ、という表示が出ていました。
 実際に入場してみると、左翼席は人でぎっしりで、三塁側内野自由席もかなりの入り。一方、右翼側はかなりまばらと、対照的でした。まあ、東京ドームで千葉の球団と、一応関西の球団が対戦するわけですから、当然とは言えるのですが・・・。地元ファンより相手ファンを重視してくれる球団方針(?)は、個人としては有難い限りです。

 今日の先発は、近藤投手と成瀬投手。3月29日に千葉で観戦した時と同じ顔ぶれになりました。その時は、近藤投手を捕らえられずに、7回まで0点に抑えられました。そして、1点を追う8回裏に継投陣を打って逆転勝ちしています。
 その近藤投手に対する布陣ですが、西岡選手が約一週間ぶりとなるスタメン復帰をし、三番に入り、久々に根元選手・早川選手との「俊足トリオ」が復活しました。その西岡選手が田中雅選手に代わった事を除けば、昨日と同じ顔ぶれでした。
 初回、2死からその西岡選手が安打しますが、続く大松選手が倒れます。そして、2回にはオーティズ選手が、3回には根元選手がそれぞれ1死から二塁打を放ちます。そして、ともに内野ゴロで2死3塁となりますが、いずれもそこまでで、先制できません。
 一方、成瀬投手は2回までは四球一つに合併球団打線を抑えます。しかし3回に1死から、元同僚の辻選手に二塁打されます。余談ですが、辻選手がスタメン発表された時は、左翼席からも拍手が起きていました。
 さらに打撃好調の坂口選手にうまく合わせられ、1死1・3塁と先制の危機を迎えます。しかしここで阿部選手を三振に、カブレラ選手を凡飛に打ち取り、ここを凌ぎます。
 打線は4回は三者凡退で終わり、これで対近藤投手11イニング連続無得点となります。しかし続く5回、ここも簡単に二死を取られながら、今江選手がフェンス直撃の二塁打を放つと、続く根元選手が右中間を破る適時三塁打を放ち、ついに先制に成功します。
 その裏、成瀬投手は2死から坂口選手に抜ければ長打という当たりを左中間に打たれますが、これを滑り込んだ早川選手が地上すれすれで捕球します。今日は三塁側内野席での観戦だったのですが、ちょうど、グラブに球が収まる瞬間を見ることができました。
 これで勢いづいたのか、直後の6回表に千葉打線が爆発します。まず、先頭の大松選手が右翼席に5号ソロを放つと、ここまで二打席連続三球三振だった里崎選手が二塁打を放ちます。ここで一端、投手コーチがマウンドに来ますが続投となります。しかしこれは裏目に出て、オーティズ選手の連続二塁打でさらに1点。そして続く橋本選手が右中間スタンドに3号2ランを放ち、近藤投手をKOしました。
 さらに二番手のヤング投手から、今江選手が今季第1号を放ち、この回計5点を挙げました。この今江選手の本塁打は、典型的な「この球場だから入った本塁打」でした。
 3・4回には長打を喫した成瀬投手ですが、援護を貰った後は、安定した投球を見せ、合併球団打線につけいる隙を与えません。結局、5回から8回まで、一人の走者を出すこともありませんでした。
 これで今季初完封かと思いきや、9回は荻野投手が登板。球数が124球だった事と、今日投げないと荻野投手が「中六日」になってしまう事などが理由でしょうか。そして、荻野投手は1死1・2塁とはしましたが、最後は併殺に抑えて試合終了。成瀬投手は3安打1四球9奪三振で8回を無失点に抑え、今季3勝目を挙げました。
 両チーム合わせて15安打でしたが、うち9本が二塁打で3本が本塁打でさらには三塁打が一本と、やけに「長打率」の高い試合でした。
 これで千葉は一日で五割復帰を果たしています。観客数は2万3千1百人ほど。うち1万5千人以上は千葉ファンだったように見えました。

 仙台の東北-埼玉は田中投手とキニー投手が先発。初回にブラゼル選手に2ランを喫し、2回も2四球で満塁として内野ゴロの間に追加点を許した田中投手ですが、そこからは埼玉打線を抑えます。
 一方、東北は初回に山崎武選手が同点2点適時打を放ち、8回には山崎武選手が今度は6号同点ソロを放ち、延長戦に入ります。
 しかし10回表に登板した青山投手が片岡選手に三塁打を打たれた後、暴投で決勝点を献上してしまいます。その裏はグラマン投手が三人で抑えて埼玉が勝ち、東北の本拠地連勝は8で止まりました。観客数は1万9千6百人ほどでした。

 札幌で行われた北海道-福岡はグリン投手と和田投手が先発。初回に松中選手の犠飛で先制した福岡が、中盤にも1点ずつ追加し、3対0とします。7回まで和田投手の前に4安打無失点に抑えられていた北海道打線ですが、8回に田中選手と稲葉選手が連続本塁打を放って1点差まで迫ります。
 しかし9回に松中選手がこの日三打点目となる犠飛を放って突き放し、その裏はホールトン投手が三人で抑えて試合終了。北海道の三タテはなりませんでした。観客数は3万5百人ほどでした。

 神宮で行われた東京-タイガースは増渕投手と杉山投手が先発。初回、赤星選手が二塁打を放った後、平野選手と新井選手が倒れ、先制機を逸したかに見えます。しかしここで金本選手が左翼ポール際に4号2ランを放ち、タイガースが先制します。
 その裏、東京も田中選手と青木選手の連打で1死2・3塁とします。しかし、ガイエル選手の犠飛で1点を返したものの、後が続きません。
 その後、両先発はともに危機は作りますが、ともに失点には至りません。6回にタイガースは二番手の江草投手・三番手の渡辺投手がともに走者を出しますが、何とか0点に抑えます。
 一方、東京は増渕投手が7回2死を取ったところで佐藤投手に継投します。ところがこれが失敗で、佐藤投手は連続四球を出して降板。さらに続く花田投手が新井選手と金本選手に連続適時打を喫します。
 これで三点差となり、その裏からは久保田投手が登場。ところが、いきなり福地選手に移籍後初となる本塁打を喫します。今日で久保田投手は13イニングと1/3を投げ、被本塁打4という「高率」になっており、少々心配です。さらに久保田投手はストレートの四球を出し、どうなることかと思いましたが、そこから上位打線を三者連続内野ゴロに打ち取り、続く8回も三人で抑えます。
 そして9回は藤川投手が登板して三者連続三振に。これで開幕からの連続セーブ記録を球団タイの10としました。ちなみに、これまでの記録保持者は1990年代前半に活躍した田村勤投手だそうです。その名前を聞いたときは、最盛期の田村投手は今の藤川投手に勝るとも劣らない安定度だったな、などと懐かしく思いました。
 これでタイガースは開幕から7カード連続勝ち越しとなり、貯金は早くも11となっています。観客数は2万3千人ほどでした。

 広島で行われた広島-読売はルイス投手と上原投手が先発。上原投手は前回87球投げた後の中4日となりました。
 初回にルイス投手は2ランを喫しますが、2回以降は読売打線を抑え込みます。一方、2回に1点を返した広島は、5回に先ほど適時打の石原選手の安打から始まり、1死1・3塁から東出選手が同点適時打を放つと、続くアレックス選手の適時打で逆転。さらに前田智選手の飛球は惜しくも捕られるも、犠飛となってこの回一挙3点を取ります。
 さらに6回には石原選手に2号ソロが出て、広島が突き放します。
 ルイス投手は2回に先頭打者を死球で出した後、18人連続で凡退に打ち取ります。ところが8回、次回の事があるのか、二番手の横山投手に交代します。これが裏目に出て、横山投手は2ランを喫して1点差となり、さらに無死1・2塁となります。
 しかしここは、横山投手が1死を取ったあと、コズロースキー投手が3・4番を抑えます。そして9回は梅津投手が三人で抑えて試合終了。広島が5対4で逃げ切り、このカードの勝ち越しを決めています。観客数は1万4千3百人ほどでした。

 横浜で行われた横浜-ドラゴンズは三浦投手と吉見投手が先発。1点を追う横浜は、5回に仁志選手が同点適時打を放ち、吉見投手の連続無失点を24イニングで止めます。しかし、直後の6回表に井端選手の2号ソロで勝ち越し、7回にも1点を追加します。そして9回は岩瀬投手が2安打されるものの、最後は抑え、3対1でドラゴンズが勝っています。観客数は1万7千9百人ほどでした。

2008年04月20日 23:19