2008年04月08日

事実と番組

 養豚業をやっている大学の後輩が、テレビの取材を受けました。10分番組なのですが、かなり中身が濃く、見ている途中に、「10分番組だと聞いていたけれど、本当は30分番組だったのか?」と本気で思ったほどでした。
 それだけいい番組だったのですが、見ていて一つ違和感がありました。その後輩は、学生時代から養豚業をやると宣言しており、卒業直後に就職した時も、「家業を継ぐ事を前提」と言っていました。ところが、TVでは「継ぐなんて考えていなかった」というナレーションが入っていたのです。

 記憶違いかと思って本人のブログを見ても、やはり当時言っていた事がそのまま書かれていました。
 確かに、番組としては、「最初はやる気がなかった」というほうが筋立てとしては面白いでしょう。また、日本農業の振興を考えても、そちらのほうがいいのかもしれません。しかし、事実は事実なわけです。ならばやはりそのまま書くべきだったのではないのでしょうか。
 全体的に優れた番組だっただけに、より残念に思った「作り」でした。

2008年04月08日 01:33